2005年11月15日

UDAも活動停止へ?

最近、Michael Stone著の"None Shall Divide Us"という本を読んでいる。単語とかほんとに辞書要らずなので、すいすい読めてしまう。が、内容はけっこうえぐい。


著者のマイケル・ストーンはUDAのメンバー。ジブラルタルで英軍に射殺されたIRAメンバーの葬式に参列していたジェリー・アダムズとマーティン・マクギネスを狙って葬式を襲撃し、GAとMMではなく、ほかの3人のIRAメンバーを殺したことで有名になったのだが、それ以外にも何件もの強盗、暗殺を行ってきた「ロイヤリストの殺し屋」である。

この本はその彼が、2000年にグッドフライデー合意での特赦で刑務所を出たあとに綴った手記で、一言でまとめれば「ロイヤリストの大義を信じて行動してきた男の半生記」。生い立ちから学校での理不尽な扱い、「不良少年時代」、スカウト、ヒットマンとしての活動……と、事細かに書かれている。

読みながら「何を勝手なことを」と思う箇所は多い。それでも読むのが嫌にはならない。それはたぶん、私がここに書かれていることを知りたいからだし、また、書かれていることに基本的に「嘘」がないからだと思う。

マイケル・ストーンが(日本で言えば)中学生くらいだったときに、彼の暮らしていたベルファストのワーキング・クラスの住宅街の「分断」は始まった。団地(のような集合住宅)からカトリックが追い出され、その後に、市内のカトリック地域を追い出されてきたプロテスタントが入った。

その「分断」が始まるまでは、ストーンのグループ(いわば「不良少年のグループ」だが)はプロテスタントもカトリックもいて、単に「隣町の奴らから俺らの町を守る」という目的だったそうだ。

マイケル・ストーンは10代半ばでUDA(アルスター・ディフェンス・アソシエーション)のボスによってスカウトされ、組織に入り、ヒットマンとしての訓練を受けた。そしてその後、何件もの襲撃・狙撃を計画し、実行した。

UDAというのは、北アイルランドのロイヤリストの「テロ組織」のひとつである――法的に「テロ組織」に指定されたのは1992年だが、その前からUFF(アルスター・フリーダム・ファイターズ)という名前で武装組織を抱えていて(メンバーはもちろん重複している)、自分たちが「合法」と考えた「ターゲット」(リパブリカンの活動家)を殺害するなどの「政治目的での暴力」すなわち「テロ行為」を行い、また活動資金としての現金強奪、武器や麻薬の売買といった「不法行為」を重ねてきた。続きを読む
posted by nofrills at 12:44| todays_news_from_uk/northern_ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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