アルカイダ系、浸透図る 英情報機関に応募と報道(→魚拓)
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【ロンドン4日共同】英BBC放送は3日、政府当局者の話として、国内情報機関、情報局保安部(MI5)の組織拡大に伴う新規職員の公募に、英国内に住む国際テロ組織アルカイダの同調者が応募、MI5内部への「浸透」を図っていたと報じた。
……
(共同通信) - 7月4日9時57分更新
「あれから1年」を前に、諜報やら警察やらが何か出してくるだろうと思ってはいたけれど、あまりにショボいのでがっかりだ。
一応、BBCの報道:
Al-Qaeda 'bid to infiltrate MI5'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/5142908.stmBBC記事は、第4パラグラフにして早くもMeanwhileが登場し、以下は警察の対テロ部門のブリーフィングの話と、2005/07/07のまとめで、2005/07/07については事実関係についての調査報告書はしばらく前に出されているけれども、警察は今も「事件の発生を知っていた人物について捜査中」なのだそうである。何か仕事がないとやばい(組織の存続が危ないとか)ってわけでもないだろうけど、まあ、何か言わないとってことだろう。ましてや、警察はつい先日、
まったく無関係の人を「捜査」対象としたばかりか、いきなり撃つという乱暴な行為に出て負傷させたばかりだ。というわけで、共同通信の言うところの「BBC放送が報じた」という「アルカーイダ系が諜報に浸透を図った」とかいう話は、BBC News記事では冒頭の3パラに収まってしまう程度の中身で、つまり、内容はほとんどない。
少しでも内容があるのは真ん中から下の数パラグラフだが、「内容がある」といっても、テロ対策としてMI5が規模を大きくしていること(2,600人から3,500人へ)と、新たに8つの地域事務所(new regional offices)を設けて、実地で人々が何を考え何を行っているのかについて「より豊かな理解」をしようとしている、ということをBBCの記者が報告している、というだけの話だ。(それについての論評やつっこんだ内容は、この記事には書かれていない。)あと、MI5が求人広告を出して人員を増やしている、という記述もあるが、
それ自体は新しい情報ではない。(ただ、具体的な人数という点では、「現時点での最新情報」であり、MI5がそういった情報を明らかにしたことには、ニュースとして価値があるかも。)
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posted by nofrills at 23:51|
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