2003年11月18日

英国第3党の党首はブッシュの英国訪問で何をするのか。

Kennedy to put war doubts to Bush
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3276437.stm

Mr Kennedy said: "I think that in a Liberal democracy such as ours, you have every right to make your point ... that it can be conducted in a civilised and productive way.

"We should use the opportunity to leave the president in no doubt as to the extent of public concern, not just in our country, but in Europe generally, about the way in which events tragically have unfolded."

**snip**

he will be attending Prime Minister's question time on Wednesday and has the "privilege" of a "one to one" meeting with Mr Bush, he said.

"I will be able to express the anxieties that were expressed by myself, by the Liberal Democrats, by many others who are not Liberal Democrats."


LibDemという政党にとっては,当面はOppositionとしての存在感(むしろ「存在理由」か?)を示す必要があるし,米大統領の英国訪問(今週)の機に,一貫してイラク侵攻に反対だったという党の立場を改めて示すことには大きな意味がある。■揺らぐ「二大政党制」
英国の「二大政党制」は揺らいでいます。本当に揺らいでいます。トニー・ブレアの労働党が「ネオリベラリズム」で「ネオコロニアリズム」であることがはっきりした2001年9月以降,労働党は支持を落としています。

不思議なことに日本ではこれは97年の「中道左派の第3の道」ほどに大きく伝えられていません。わかりやすく言えば,ブッシュは批判される(あるいはおちょくられる)のにブレアは批判されない。でも,コソヴォ空爆とアフガン空爆とイラク侵攻のすべてに積極的に関わった首脳は,ブッシュではなくブレアです。世論の過半数が反対したイラク侵攻を,世論を聞き流して実行したのは,ブッシュではなくブレアです。それでも「中道左派の若きヒーロー」みたいな扱いは止まらない。怠慢じゃなければ何なのこれは。

……なーんてことをもし新聞に投書しても,せいぜい「読者の声」。それもスペースの都合上とやらで編集されたりするだろうし,漢字も表記もその新聞社の基準に合うように改められるだろうし……だったら自分のサイトとかウェブログでやってた方がいいじゃん。

というわけです。

話がずれちゃった。

ええと,英国の「労働党対保守党の二大政党制」は,はっきり言えば,もう崩壊してます。

「二大政党制」というのは,基本的には「あれ」か「これ」かの二者択一です。「あれ」と「これ」は対立していることが前提です。

しかしブレアの労働党(ニュー・レイバー)は,看板だけはLabourでもやってることはConservativeです。これまでの労働党(オールド・レイバー)ではありえなかったことです。だから特にこの数年で労働党を見限った労働党の支持者がたくさん出ています。

では労働党を見限った人の行く先は? 「英国は二大政党制なのだ」と言うならば,彼らは保守党を支持するはずです。しかし彼らが労働党を見限った理由が「まるで保守党じゃないか」ということだから,保守党支持に流れるわけがありません。

そこで存在感を発揮しているのが「第3党」であるLibDem(Liberal Democrats=自由民主党)です。労働党支持をやめてLibDemを支持するようになった人の数は確実に増えています。(どこかで数字を見たのですが,記事がどこかに行ってしまいました。また探します。)

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追記:
http://www.icmresearch.co.uk/reviews/2003/
guardian-oct-2003.htm

私が見た数字はこれではなかったのですが(ガーディアンは読まないし数値もちょっと違う),参考までに。
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■英国の「自由民主党」=LibDem
LibDemは,さかのぼれば「自由党」で,19世紀には保守党とタメ張ってました。20世紀の戦争の時代に二大政党から転落して,その後再編やらいろいろあって(←記憶に頼っています),LibDemになりました。よって,厳密に新しい政党ではありません。

「自由民主党」といっても日本の「自民党」とは中身が違っていて,ここ数年の最大のウリは「反戦」です。っていうか私も「反戦」以外のポイントはあまりよく知りません。(<調べろよとお思いでしょうが,よその国の政治のことより自分が選挙権を持っている国の政治のことを知るのが先で……日頃不勉強なもので。)

LibDemの「米国追従はヤメレ」系の主張はけっこうラディカルなようで,党首のケネディさんは"Red Kennedy"と揶揄されています。(元ネタはサッチャー時代のmost active 労働党員であるKen Livingstone=現ロンドン市長のあだ名,"Red Ken"です。"Red Ken"というフレーズがあったからこそケネディ氏もRedと呼ばれるわけで,ケン・リヴィングストンがいなかったらそこまでは言われなかったかもしれません。)

23 September, 2003
'Red Kennedy' relishes spotlight
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3131802.stm
posted by nofrills at 00:46| two_party_system | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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