2004年08月25日

Raed Jarrarウェブログ再開のお知らせ。

7月末から,論文執筆のためにウェブログを休んでいたRaed Jarrarさんが,23日ぶりに復活しました。

日本語化完了しています。
http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/復活したと思ったらいきなり長文2つでびっくりしました。

Raedさん自身は,以前に書いていたことから明らかなように,ムクタダ・サドルを嫌っています。はっきり「ああいう宗教右翼はごめんだ」と書いてるところもあったと思います(私の日本語が壊れててそれが読み取れない可能性もありますが)。

イラクのウェブログの中には,「サドル派なんて死のうが生きようがどうでもいいよ,奴らのおかげでめちゃくちゃだ」「サドル派こそテロリストだ」という主旨のことが書かれているものもあります。彼らも,ムクタダ・サドルをよく思っていない点では,Raedさんと同じでしょう。

それでもRaedさんは言う。
サドルもその支持者もイラク人だ。彼らは貧しく抑圧されたイラク人で,何十年もひどい状況にあった。ブッシュ政権のプロパガンダで,占領が始まったら生活が改善されると約束された人々だ。ブッシュ流デモクラシーが守るとされていたのは,こういった人々なのではないのか?


この疑問文はレトリックとしての疑問文なので,ほんとの疑問文だと解釈するとややこしいことになりますが,それはさておき……彼の米国批判の主眼は,ただのブッシュ批判ではありません。「デモクラシーの押しつけは機能しない」ということが,Raedさんが一番言いたいこと。

ひさしぶりに彼の書いた文章を読んで,そのことが以前にも増してはっきりとわかりました。

Jarrar家とRiverbendのウェブログを批判する(論破する)ウェブログby米国人(「大学で教えている」そうですが)なんてものも存在します。その米国人のウェブログには,「母語でない言語で書くこと」へのレスペクトも何もないので,私などはそれだけでも辟易としてしまうのですが,でも一応多様な意見に接することは悪くないと思ってみても,結局その米国人が言いたいのは「JarrarsとRiverbendはwhiner(文句ばっかり)である」ということだけ。

彼らの記述からそんなことしか読み取れないのは,私はとてももったいないことだと思います。

「あなたは失敗しています」と言われて反発しない人はあまりいないでしょう。でも,「何を言うか,私は失敗などしていない」と自己正当化する一方では,建設的な方向には行かないと私は思います。挙げ句の果てに自分のことを批判してきた相手を罵倒するなどの行為は,まったくもって非生産的。

以前とは別URLで再開されたSalam Paxのウェブログ(今度はコメント欄つき)でも早速くだらないことが起きています。SalamがRiverbendを引用して「基本的には同意しているよ。でもこの点は同意できない」と書いたことを,「SalamとRiverbendが対立!おもしろい展開だ!」みたいにウォッチし始める,っていう。(Salamは反応してないと思うけど……忙しそうだし。)

こういうことをする人にとっては,頑としてコメント欄をつけず,自分の意見を書くためのスペースを用意してくれないRiverbendやJarrarsこそ叩き潰さなければならない相手であり,「世の中がおかしいのはRiverbendやJarrarsのような偏った人物がいるから」なんだろう,と思って,私はここ数日,何ともいいがたい不快感を味わっていました。Riverbendが書かなければ反占領活動はおさまるとでも?米国はやりたいように事を進められるとでも?とか思うと,具合も悪くなりますって。あたまわるすぎが伝染しそうです。ただでさえ,ひどいニュースばっかりなのに。(というわけで,最近ウェブログの更新が遅れたり,誰かとかぶって和訳したりしてるのです。)

こういうアホみたいなすり替えを見すぎて私が磨耗してしまう前にRaedが復活してくれたのは,個人的によいニュースです。
posted by nofrills at 08:26| voices_from_iraq | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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