2003年11月28日

この先1年の施政方針@英国。

26日にQueen's Speechが行われました。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3239148.stm

このQueen's Speechとは何ぞや?ということを説明してくれている記事が↓です。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3237519.stm

Written by the government and delivered by the reigning monarch, the Queen's Speech sets out the legislative agenda for the year ahead and is the centrepiece of the state opening of parliament.


要は「向こう1年の施政方針を述べる演説」で,「読むのは女王(=国家元首)だが,書くのは政府」。この演説をもって国会の会期が始まる,と。

というわけで,Queen's Speechとはいえ,中身はQueenとは関係ないわけです。んで,国会の会期始めの演説なので,重要法案がずらーっと並んでいます。
* Immigration and Asylum → 移民と難民関連法案:
難民申請者はこれまでは施設に待機させてきた(収容してきた)のですが,それではなく電子タグを体に埋め込むようにするとかしないとかいう法案もあるし,まあ全体的に厳しくする方向。
* Higher Education → 高等教育:
つまりは「大学」なのですが,税金で運営されているのを学生が学費を負担すべきという政策シフト(受益者負担)。ものすごい反対が起きてます。詳細はeducationetさんの記事がわかりやすかったです。(反対派の意見という前提でお読みください。)
* Domestic violence → 家庭内暴力:
詳しいことは知りません。
* Judicial reform → 司法改革:
詳しいことは知りません。
* Pensions → 年金:
「ゆとりある老大国 英国」ですが,年金制度改革が必要だそうです。これも詳しいことは知りません。
* Civil contingencies → 防災(だと思う):
いわゆる「テロが発生した場合」のことか?わかりません。(記事読めよ>自分。)
* Civil partnerships → パートナーシップ:
平たく言えば「同性結婚」です。合法化っていうか同性のパートナーシップを法的に認める動き。40年一緒に暮らしていたパートナーが死んだという場合に,そのパートナーが異性で婚姻関係があれば年金とか財産相続ができるのに,同性の場合は婚姻すらできないので財産相続もできないのは人権に反しているというEU全体の考え方。
* Traffic management → 交通:
高速道路はどうなるのかな? ブレア政権は混雑する道路は有料化したがってるそうですが。
* Lords reform → 上院改革:
上院=貴族院のあり方を考え直すという,英国としては大きな動き。
* Finance → 財政:
詳しいことは知りません。
* Child protection → 子供の保護:
Soham事件の裁判も続いていますが,子供を殺す事件もあるし,子供がギャングに入ることも多いし,問題が多そうです。

あと,なんかおもしろかったのは,Toteという競馬の賭け屋を民営化するという件です。国有だったそうです。知らなかったー。英国の競馬はものすごく字数を節約して言えば金持ちの道楽なので,ある意味では富の再分配なのか?まあいいや。記事は↓。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/3239666.stm

Queen's SpeechについてはBBCの特設ページがあります。スピーチの全文もここからリンクされていますが,個別の記事もここから見るのが手っ取り早いと思います。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/in_depth/uk_politics/2003/queens_speech

っていうか,何でもかんでも「英国はお手本」みたいな感覚があるとしたら,現実を知るためにこういう記事をちゃんと読んだ方がいい。情報の送り手(マスメディア)がそれをしないのなら,受け手がそれをする。
posted by nofrills at 01:30| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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