2004年01月26日

経歴:ロンドン大学留学

1967年 慶応義塾大学経済学部卒業
     ロンドン大学留学
1970年 衆議院議員福田赳夫氏秘書


出典:首相官邸サイトより,小泉総理大臣のプロフィール(「足跡」より)民主党の衆院議員が米国の大学を「自分では卒業したと思っていた」っていう「学歴詐称疑惑」がここ数日ニュースに必ず出てきますが,留学といえば総理がいるじゃないですか。しかもロンドン大学。

んでさ,首相官邸のプロフを見てみたわけです。

そしたら「留学」って書いてあるわけです。つまり卒業したとも中退したとも書いてない。

さらにものすごいのは総理の英語版のプロフ。上と同じ年号の箇所を引用しますよー,覚悟はいーですかー?コンナふうに顎が外れないよーにしてくださいねー。
1967 Graduated from the Faculty of Economics, Keio University
1970 Secretary to Takeo Fukuda, Member of the House of Representatives


……再度,日本語のプロフ。

1967年 慶応義塾大学経済学部卒業
     ロンドン大学留学
1970年 衆議院議員福田赳夫氏秘書


日本語にある「ロンドン大学」が,英語にはない……?

せっかくなんだから書けばいいのに。「留学中に父が急死し帰国」なんだし。

ちなみに,総理の慶應での恩師である加藤寛さんは,「小泉君は慶應在学中にロンドン大学へ留学するなど、まじめで勉強家だった」と述べておられる(出典)。なるほど,勉強家だったんですね。

関係ないですが,1967年の留学だから,今とはかなり事情が異なると思います。っていうか円とドルが固定相場制だったころ(外貨の持出制限があったころ)じゃないかと思うんですが,その時代に米国に留学してた恩師はフルブライト留学生でした。

いずれにしても,大学の場合は,コースは最後までやっても学位が取れない(必要単位を満たさない)場合もありうるわけで,「中退」か「卒業」か,じゃないわけですよね……?

関係ないけど,今となってはなつかしさすら感じてしまうような調子の記事がありました。2001年4月のもの……森前総理がやっと辞任して,自民党総裁選挙が行われようとしていた頃のもの。あのころはどの新聞を見ても雑誌を見てもこんな調子でしたね。
米副大統領にもガツン (←「ガツン」って懐かしいね)
「平成3年にクエール米副大統領が来日した時に、加藤紘一氏、山崎拓氏、石川要三氏、瓦力氏という防衛庁長官経験者と小泉の5人がアメリカ大使館の昼食会に招かれました。クエール副大統領は『在日米軍の駐留経費を日本側が大幅に増やすように』と注文をつけてきた。防衛庁長官を経験した方々は『分かりました』との意向を見せましたが、小泉だけは『冗談じゃない、脅しのセリフとは何なんだ』と突っぱねた。クエール副大統領は『増やさなかったら在日米軍を全員撤退させるぞ、困るのは日本だぞ』とさらに突っ込みました。それに対して、『困りません。日米安保条約はもちろん大事だが、全部引き上げてくれたら日本国民はいかに日米安保が大事かということが身に染みて分かるだろうし、憲法も含めて国防とはなんぞやということも国民が分かる機会になる』と打ち返したのです。クエール副大統領は驚いて、このやり取りは一切口外しないことになりました」(小泉氏の政策秘書・飯島勲氏)


「いかに日米安保が大事かということが身に染みて分かるだろうし、憲法も含めて国防とはなんぞやということも国民が分かる機会になる」っていうのは,ただの啖呵じゃなかったようですけどね。当時はまさか「対テロ戦争」なんてものが起こるとは誰も思ってなかったわけで,記事の調子も「米国相手に一本とってくれた!すかっとした!」みたいに読めてしょうがないです。

いやね,この記事を今見ると,やはり記事というものは,「何が書かれているか」だけでなく「どのように書かれているか」に注意しましょうという教訓にさえ見えるわけですが。そのときその場ではそういうことって見えづらいんだよね,ほんとに。書く人もすべて計算して書けるわけじゃないしさ。

にしても,記事内にある動画のタイトル,「変わらぬスローガン」っていうのだけは,2004年も健在です。

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このネタ,例の「学歴詐称騒動」が始まったころから持ってましたが,「翻訳プロジェクト」をとっとと完成させるのがスジってもんだろうとオレ的に仁義を通したので,投稿が遅れました。
posted by nofrills at 12:06| quote | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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