2005年07月11日

NEWS23でのロンドンからのレポート

風呂に入ってたので途中からしか見られなかったが,11日のNEWS23は佐古キャスターがロンドンからレポート。

テレビをつけたらいきなり30番のバスが出てきて,うーん,やはりあんまり嬉しくない。ここのところ毎日どこかでキングズ・クロスの駅舎を見るけれど,やはりまだ,非常に複雑な気分だ。

ともあれ,レポートの内容のメモ。

アッシャルク・アル=アウサト(ロンドンのアラビア語新聞)の記者や,ケバブ屋のお兄ちゃん,ものすごい好天の公園でくつろぐ若い女性や中年の女性,30歳くらいの男性(いずれも白人)などへのインタビュー,当局が目をつけているとロンドンで報じられている過激主義のウラマーがいるというモスク(どこかはわからなかった)に通う人に話を聞いたりという内容。ニュースレポートの大筋としては「一気に傾いたアメリカとは違う」。そりゃそうだよ。しかし,大真面目に「4年前は街が星条旗であふれかえり愛国心が高揚したアメリカのようなムードはありません」とかいうのには,悪いけど笑っちゃった。

英国で街頭でユニオンジャックはためかせて,ってあんまり考えられなくない? みやげ物屋くらい? サッカーのときもイングランドの旗(聖ジョージクロス)であって,ユニオンジャックじゃないしね。:-P

公園でインタビューされていた男性が「アメリカ人と違って『よい』『悪い』の結論にジャンプしないし,こういった物事はそんなに単純なものじゃないとわかってるから」ということを言っていた。

ケバブ屋のお兄ちゃんは「ブッシュはeither you are with us or with themと言ったが,ブレアはそうじゃない,イスラムが敵ではないと言った」と言っていた。

公園で話をしていた若い女性は「いつかはあると思っていたから」と言っていた。

あと,過激主義のイスラームについての話が少し。

リヴァプールでモスクが焼き討ちにあったとか。残念なことだ。ひょっとしてリヴァプールって今あっち系(BNPとか)が強いの?

IRAのテロについてもある程度は説明してた。極右テロについては説明なし。惜しい。

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IRAがどかんどかんやってた頃の話。

私の友人だとか同じフラットの入居者とかいう近いところに,アイリッシュは複数いた。

でも誰一人として,「アイリッシュだからテロリストの仲間」だとかいう扱いはまったく受けていなかった。

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ひとりのアイリッシュはとんでもない奴で,彼の悪口を聞かない日はほとんどなかったけれど,それは奴個人の人柄のひどさゆえであって,彼がアイリッシュだったからではない。「あのアイリッシュ野郎」という罵り言葉は,誰からも出なかったと思う。

彼がアイリッシュだということをみんなが知っていたのは,本人が「大学生で〜〜す!ダブリンから○キロのところの出身で〜〜す!」と,きっついアイルランド訛りで披露していたからだ。ついでに,周囲の人間に「本物の英語だ」と言ってアイルランド訛りを教えたりしていたからだ。

(……マンチェスター人に「本物の英語」の発音レッスンをされたり,リヴァプール人に「本物の英語」の指導を受けたりしたこともあったが。)

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別のアイリッシュは文才があって,書くことも言うことも面白くて,司馬遼太郎なら「さすがシングの伝統を受け継いだなんちゃら」とか言い出しかねない人物だったけど,誰も「彼はアイリッシュだから」なんて言わなかった。

っていうか,私が彼がアイリッシュだと知っているのは,ファミリーネームがアイリッシュだったからだ。(ちなみにその人はロンドン生まれロンドン育ちで,バリバリのコックニーだ。)

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IRAが,あんまり殺傷能力のない爆弾をあちこちに仕掛け,それで交通機関が数時間ストップしたりしていたときでも,「IRAがテロをするからアイリッシュは悪い奴らだ」という話は,聞かなかった。

IRAは好きという人はいなかったけど(多分ね),でも彼らのcauseの一部は理解できないわけではなく(歴史と背景をちゃんと見てればね……当時の私にはそこまでの知識とかもなかったけど),共感などしなかったけれど,でも,「(shoot to killなんていうとんでもないことをした)サッチャーが悪い」とかいうことは,何となく多くの人が思ってたんじゃないかと思う。

それが,「またボム・スケアか」のため息だったと思う。

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にしても,テレビはそろそろ,イスラムの専門家じゃなくて,英国の専門家――もっと言えば北アイルランドの専門家に話を聞いてくれ。もうイスラムがどうこう,日本での可能性はどうこうっての,オナカイッパイ。。。

北アイルランドを本気で調べてみなよ。そうすれば「テロの根」の一部が見えるから。わりと簡単に。20年くらいの時間も経過しているし,英語の資料もたくさんあるし。

チョムスキーの言う「テロをやめさせるのは簡単なことです。テロに参加しなければいいんです」が,本当にどういうことか,わかるから。

で,そのあとにフォーサイスの『戦争の犬たち』を読むの。『戦争の犬たち』の主人公のキャット・シャノンはNIを知ってるっていう設定。
posted by nofrills at 23:55| todays_news_from_uk/07july2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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