2006年05月29日

5月16日のthe Independent (RED)の写真

在英の知己が送ってくれていた、2006年5月16日のthe Independent (RED)の現物の写真。

関連記事:
「the IndependentとBono@5月16日」、5月13日
「the Independent + Bono」、5月16日

Flickrに上げてあります。以下の画像(横幅240ピクセル)をクリックすると、Flickrサイトで横幅500ピクセルの画像が閲覧できます。また、画像は横幅800〜1000ピクセルくらいでアップしてあるので、下記のようにすれば、文字が読める大きさで表示されます。
flickrbutton.jpg

■表紙(1面)
01_no news today■表紙―― NO NEWS TODAY
02_no news today 2

■2面―― NO NEWS TODAYを裏から
03_no news today_rear

この新聞は真ん中に別冊のようなかたちでExtra(付録)が組み込まれているのですが、そのExtraにはステラ・マッカートニーがジョルジオ・アルマーニにREDについてインタビュー、というセレブ・オン・セレブなインタビューが読めますよ、ということを、"Aids and a lost generation: children raising children"(AIDSと失われた世代――子供を育てるのは子供)というこの号のメインの記事の中で、告知しています。(「あのアルマーニも」というメッセージと、「アフリカのAIDSに関心を持つことはかっこいいことだ」というイメージ。)

■記事の一例
04_pagetop

このように、RED特別号としての記事には、ページ上部にTHE AFRICA ISSUEと示されています。(NO NEWS TODAYと言っているこの号ですが、もちろん普通のニュースのページもあります。スポーツ欄は欧州CL直前で今見ると泣ける。だってピレスがいるんだもん。)

■「コンドリーザ・ライスが選ぶ10曲」のページ
05_condi's fave

このようにミュージシャンのコラージュがあって、その下にちょっとコメントのようなものが書かれているという体裁。the Independentで記事は閲覧できます(有料化されていません)。“編集長”のBonoのバンド、U2については、「ライスはU2の大ファンなので、どの曲も好き」みたいなことが書かれていて、笑わせてくれます、まったく茶番もいいところ。コンディにおかれましては、せいぜい「世界の民主化」をがんばりつつ、朝から晩までSunday Bloody SundayとBullet the Blue Skyでも聴いててください。

■グレンイーグルズ・サミットから10ヶ月
06_crazy_golf

グレンイーグルズでのG8サミットと、Live8で「アフリカ」がクローズアップされてから10ヶ月、何がどこまで進んだだろうか――という問題意識で作成されたと思われる双六。クイズに正解すると進める形式になっているのだが、そのクイズの問題が、まあサービス問題を設ける必要があるのはわかるが「グレンイーグルズ・サミットが行われたゴルフコースの名前は」とかいうのはいかがなものかと思う。ほか「世界では何秒に1人の子供が貧困のために死んでいるか(3択)」、「エチオピアの首都の名前は」、「アフリカで最も人口の多い国は」、「きれいな水が手に入らない人は世界で何人いるか(3択)」など。

最もぞっとした、違う、げっと思った、もとい、どきっとした(?)のは、「『女子は教育を受ければ性生活でもっとうまく対処できるようになる。セックスを控えたりパートナーにコンドームを使わせることができるようになる』と発言したのは誰か」という設問。ロベルト大司教(Cardinal Lucas Roberto)か、コフィ・アナンか、ローラ・ブッシュか、ってことなんだけど、Cardinal Lucas Robertoって、誰だよおい。つかこの新聞、全体的に、コンディだのローラだの、あとナイジェリアの大臣(女性)だの、すばらしい女性ばかりを取り上げてくださっているもんだ。

なお、昨年のサミットのG8首脳のうち、ドイツ、イタリア、カナダの3カ国の首脳が選挙で代わり、日本はあと数ヶ月で、英国もまあ数ヶ月単位でしょう。ロシアは2008年に選挙だっけ? フランスは2007年でしょ。USAが2005年のメンバーの中で一番最後までサミットに出るんだな。orz

■「援助じゃない、貿易だ」とボブ・ゲルドフ
07_sir bob

「2001年、9/11があり直後にアフガニスタン(攻撃)があった。イラク(戦争)は想像することすらできなかった」(直訳にカッコ内の語を補いました)という認識の人に、「世界情勢」を語られても困ると思うのは、私があまりにすれっからしだからに違いないです。この調子ではスーダンもナイジェリアもソマリアも、どう認識してることやら。。。orz

■3人の「スター」
08_stars

「ロックスターは世界を変えられるのか」というQ&A形式の記事。ティーンエイジャー向けならありうるし、昨年のLive8のころの記事ならありうる。

■携帯電話についての記事2件
09_mobile phone

10_mobile phone

上は、ボノが関わっている「RED携帯電話」はアフリカのAIDS問題を解決するための資金を集めるために役立てられる、という記事。というより記事広告。下は「携帯電話のおかげで希望が持てたアフリカの人々」という、データをまじえた記事で、ちゃんと読めば興味深いのだろうが……全体的に「ああ、すばらしきかな、携帯電話」のプレゼンの資料みたいだ、と思っていたら。。。

■RED携帯電話の広告
11_mobile phone ad

……さらに、

■REDアメックスの広告
12_card ad

……というわけで、フィラントロピー活動さえあれば主義にいささか胸焼けが。(フィラントロピーを否定はしませんが、「それさえあれば」が新たなイズムとなりつつあるのはねぇ。)

そんな私に一服の清涼剤。

■Banksy新作@北ロンドン
13_banksy

チョーク・ファームにあるバンクシーの壁画。Sweeping It Under The Carpet(カーペットの下に掃きこむ=臭いものにはフタ)。

■最終面(裏表紙)――We think..., They think...
14_we think, they think

それ自体がツッコミどころなので、ツッコミを入れる気もしません。穴がでっかすぎると、埋める気もしなくなる。

■最終面(裏表紙)――ネルソン・マンデラから「REDに感謝」
15_mandela

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というわけで、以上、在英の知己がわざわざ買って送ってくれた「Bono編集長の特別号」――実はただ単に、「RED特別号」、もっと言えば、「REDキャンペーンが1日買い上げたthe Independent」のレポートでした。

私はthe Independentという新聞は好きではないし、ゆえに見方が歪んでいるはずなのだが、一言で言ってこの新聞は「エロなしのタブロイド」、それも、中道右派〜右派のthe Evening Standardに相当するものだと思っている(右がESなら左はIndepenent)。とにかく、その場でウケるものならおっけーというマーケティングが目に付く。あえてたとえれば、「ニュースステーション」&「報道ステーション」的。なので、そういうものとして見れば、このRED号もなかなかいいんじゃないかと思う。が、真剣にとらえるには、あまりに底が浅い。個別記事に深いものがあっても全体の底が浅いから、なんていうか、スゴみを感じないのだ。

Bonoについては、何だかんだいって、彼は彼なりに一貫しているということがよく伝わってくる。この号が出た翌日にはAIDSキャンペーンのためにアフリカ各国訪問(まずはレソト)に行っている。こういう人でなければできないことというのは確かにあるだろうし、Bonoはそれを自覚しているということも確かだ。

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おまけ:

この号のIndependentの広告から、日本関連の図像を。上は市川海老蔵のロンドン公演(サドラーズ・ウェルズで行われる)、下はHPの広告だが、シドニーのオペラハウスをバックに、オペラ『蝶々夫人』の群集のみなさん。

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posted by nofrills at 23:57| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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