2005年10月31日

ロイヤリスト準軍組織のひとつLVFが活動停止。

「北アイルランドのテロ」といえば「IRA」という範囲でしか事情が伝えられない日本では取り上げられもしないだろうが,ビッグニュース。北アイルランドのロイヤリスト側パラミリタリー組織のひとつ,LVFが,UVFとの紛争に終止符を打ったのに続き,メンバーが活動停止,組織は解散へ。

'End' for loyalist terror group
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/4390812.stm

LVF is stood down as bloody feud ends
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=667397

LVF disbands...
http://www.sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/lvf_disbands/

lvf_standdown.pngんーーー。。。

サンデー・タイムズによると,水道代に困ってるらしいUVFも「暴力には回帰しない」という方針らしい(PUPのDavid Irvineの発言。IRAについてマーティン・マクギネスが発言するのと同じくらいの意味がある)。

素直に受け取れば,「IRAが武器を捨てた」ことで,その「敵」であるLVFやUVFも武器を捨てたと考えられる。またUDAも武装解除に向けた話し合いを行っているらしい。ということは,今度こそ何とかなるのか,北アイルランド。(とはいえ,少なくとも,武器を伴った暴力という点では,だが。心の中のうらみつらみとか信条とかまでは今回は関係ないだろうし,そういった点についてはむしろどーだか,って動きが,最近は特にロイヤリスト側にある。Love Ulsterキャンペーンとかは「血の気の多い若いのが暴走して」やってるものではない。)

今回活動停止・解散となるLVFというのは,UVFから分派した超過激派。設立者のビリー・ライトは刑務所でINLAに殺されているのだが,ちょっと資料類を読んだ感じ,映画化するならゲイリー・オールドマン@迫真の演技という気がしてならないような気がする。。。などということはどうでもいい。

(ちなみに,BBC記事の写真になってる壁画で,薔薇を軽く背負ってニラミをきかせているのが,ビリー・ライトです。)

今回のこれはロイヤリスト側の動きなので,読むならベル・テレの記事がよい。(BBCの記事は過去の情報のコマ切れまじりで,逆に全体のコンテクストがわかりづらくなっている。)ベル・テレ記事はしばらくすると有料アーカイヴ入りします。

ベル・テレ記事の最初の4パラ:
A bloody loyalist feud - which has claimed four lives this year - has come to an end with the announcement that the LVF is standing down its members.
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Last night, the leadership of the group ordered all its military units to stand down. The move, which took effect from midnight, is a direct response to the IRA's decision to decommission its weapons arsenal.
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It also followed a formal end to the feud between the LVF and the rival Ulster Volunteer Force.
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Unconfirmed reports last night also suggested an LVF act of decommissioning could be imminent.


しかし,これがいったい何を意味するのかについては,例によってマスコミよりも,Slugger O'Tooleのコメント欄の方がたぶん率直。

コメント欄で誰かが書いているのだが,やはりこれは「政治的な」シンボルだと私は思う。どのくらい重要なのかはわからない……といっても,私にはLVFとUVFの区別がはっきりついているわけじゃないし,そもそもはっきりした区別が,彼らのギャング活動の「シマ」以外にあるのかどうかもわからないのだが。

というか,ロイヤリストのパラミリタリーの「アルファベット・スープ」については,それぞれを識別するだけで一仕事なのだが。(^^;) というか,識別することにどのくらいの意味があるのかも正確にはわからんのだが。←勉強不足(^^;)

次にどうなるか。。。本当に彼らが武器を捨てたとして,IRAとかUDAとかの活動家が警察官として採用されるなんてことがあるのか(<イラクはそうなってるのだけど,イラクほどめちゃくちゃではない北アイルランドでもこういう動きが現実にある),「草の根の労働者階級」の人々はどう動くのか(現在細々と破壊活動を続けているのは,おそらく彼らだ。「上からの指示」じゃないだろう),「政治的な思惑による設計図」と現実とはどこまで調和しうるものなのか。

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ところで今日は,何となくアイルランドづいた日だった。

まず,ハロウィーンである。このウェブログに貼り付けてあるお天気ピクシーちゃんたちの足元にもかぼちゃ。

weatherpixie.png

ハロウィーンのルーツはケルトのお祭り。(だから,基本的には,ブリテン島ではあまり騒がないものだった。ブリテン的にはむしろ11月のガイ・フォークス・ナイトが,この季節の変わり目のイベントとしてはメイン。)

あちらのハロウィーンは……何か,花火が大変らしいです。かつては「花火で爆弾を作る者がいるから」という理由で北アイルランドでは花火は売られていなかったはずなのですが……「かつて」と言っても数年前。

また今日は,オンラインでダブリンの本屋に注文してあった書籍が,船旅を終えてようやく東京の私の元に到着した。2ヶ月ちょっとかかってると思う。急ぐ本じゃないからいいやと思っていたが。

ジョージ・ベストも回復した。
posted by nofrills at 20:57| todays_news_from_uk/northern_ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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