2005年10月18日

英国とイラン

先日も少し書いた件,16日のロイター記事。

Britain denies links to Iran blasts
16 Oct 2005 15:37:14 GMT
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/L16504685.htm
TEHRAN, Oct 16 (Reuters) - Britain on Sunday denied Iranian accusations that it was behind twin bombings that killed five people in southwestern Iran.
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Relations between Tehran and London have deteriorated sharply in recent weeks over British efforts to refer Iran's nuclear case to the U.N. Security Council. British officials have also accused Iran of aiding insurgents operating in Iraq.
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Iran, in turn, has accused Britain of helping Arab separatists carry out attacks in its southwestern Khuzestan province, the heart of Iran's oil industry, where a number of small bombings and ethnic protests have taken place this year.


ちょっと思い出したのですが,1950年代にモサデク政権がクーデターでつぶされたきっかけは,イランの石油をイランが国有化したことでしたよね。それまではアングロ・イラニアン石油という,英国系の石油企業のものってことになってたのに,モサデクが国有化しちゃった。むろん,クーデターは英国だけが画策していたわけではないですが。

モサデク政権が転覆されたとき,CIAが送り込んだ工作員によって,「民衆の反政府デモ」が起きました。そりゃもうすごい規模だったようです。

そのときの「悪者」は社会主義(あるいは共産主義)政党とその裏にいるソ連だったのですが,モサデクは左翼じゃなく,むしろ国家主義者だったにも関わらず,話がどんどん勝手に広げられて,「モサデクは左翼」という認識にすらなっていた部分もあったそうです。

モサデク政権転覆後のイランでは,シャー・パフレヴィーの恐ろしい独裁政治(秘密警察とかすごかったそうで)が続き,そのもとでイランにいられなくてイラクのナジャフに逃げていたホメイニ師がアジ演説をかまし,1979年についにシャーが国外に逃亡,ホメイニ師がイランに戻り,イラン革命でイランは共和国に。。。というのが大体の流れだと思います。(記憶に頼ってるので間違ってるかもしれません。)

なお,アングロ・イラニアン石油は,現在のBP(British Petrolium)です。

で,最近爆弾事件が起きているイランのアラブ人多数派地域(イランはペルシャ人が中心)での爆弾についてですが,
Two homemade bombs placed in garbage bins and detonated three minutes apart killed five people and injured more than 80 in Khuzestan's capital Ahvaz on Saturday.
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"The explosions in Ahvaz had a British accent," the semi-official ILNA news agency quoted Brigadier-General Mohammad Hejazi, head of Iran's Basij volunteer militia, as saying.
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Iran's Interior Minister Mostafa Pour-Mohammadi also pointed to the involvement of British troops stationed in southern Iraq, close to the border with Khuzestan.
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"Usually this kind of insecurity comes from the other side of the border and is guided from there," he told the ISNA students news agency.


ごみ箱に入れられた手製の爆弾が2発,3分間隔で爆発,5人が死亡,80人以上が負傷。ILNA(Iranian Labour News Agency だと思います)は,イランの民兵組織Basijのトップの「あれらの爆発には英国の特徴がある」という言葉を引用している,とのこと。

また,イランの内務大臣も,イラク南部にいる英軍の関与を指摘,「通例こういったものは国境の向こうからやってくる」とISNAの取材に語った,とのこと。

で,その「英国の特徴」というのは,具体的に何なのかはわかりません。

英国はイランに対し猛反発(<「猛反発」って,通例,相対的に弱い者が強い者に対してNOというときによく用いられるので,ここではちょっと変かもしれませんけど)。

これに対するイラン側の言い分が:
"Unlike the British we are not going to express our views without the necessary investigations," spokesman Hamid Reza Asefi told a weekly news conference on Sunday.


……(^^;)

英国は,イラク南部で英軍を狙った爆弾事件の数々は,イランが背後にいると非難してきました。(私の知る限り,イランへの非難がメディアに出てきたのは,バスラでのSASのすっとんきょうな振る舞い以降だと思いますが,8月以降北アイルランドで手一杯になっていたので何か見落としているのかもしれません。)

ちなみに,つい先日,インディペンデントが「IRAの爆弾」と書いたもの,つまり英国の諜報機関,MI5がIRAに技術指導したもの(敵に塩を送っているのではなく,敵をコントロールするための工作活動)が爆発しているのは,イランじゃなくてイラクです。

どんどんややこしくなってきましたね。

イランの通信社のILNAなんて,うっかりINLAとタイプしそうになりますし。(^^;)
posted by nofrills at 09:10| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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