2005年05月11日

例のブレア側近が年内に辞任。

Top Blair adviser quits for her family
http://politics.guardian.co.uk/labour/story/
0,9061,1481113,00.html

Lady Morgan, who has been seen as a vital adviser to Mr Blair and the cabinet, made the decision to leave at Christmas and informed Mr Blair of this before the election. She has worked for the party for 20 years, including running its key seats strategy in the 1997 election.
Her departure may be seen by some as a sign of the waning of the Blair regime, but her reasons are almost exclusively personal. She wants to quit in part to spend more time with her teenage children, including a son who faces his GCSEs next year.


"the Blair regime"。。。はともあれ、辞任の理由は「息子が受験なので」ということもあるためらしい。しかし、but her reasons are almost exclusively personal.というが、キャンベルだって「家族との時間が」が理由だった。今回閣僚になりたくないと言ったアラン・ミルバーンも「子どもたちの成長が見たい」を理由にしている。ということで、レイディ・モーガンの辞意の理由は、特別パーソナルなものとは思えない。別な言い方をすれば、「息子が受験で」は確かにパーソナルなことだが、それが本当の理由かどうかは、疑問符をつけておいてもいいんではないか。

ガーディアン記事によれば、レイディ・モーガンの後継となることが見込まれているのは、Ruth Turner――ホームレスの人だけが販売できる雑誌『ビッグ・イシュー』の北部地域立ち上げメンバーのひとりだ。彼女がLabour's National Executive Committee (NEC) に入ったときの記事は、ピンポイントのものではないが、2000年5月23日のBBC記事があった。この人については、「"Vision 21""ruth turner"」でググるとよろし。Vision 21とは、social research and public involvement companyで、端的に、ブレア政権の雇用・労働政策の実現に大きくかかわっている組織のひとつと言えると思う。(A4eとかと同様じゃないかと。)あと、「shareholderではなくstakeholder」というコンセプトとも関係があると思う。

さて、今回辞意を示していることが伝えられたLady Morganだが、この人はBaroness Morganとして言及されることが多いんではないかと思う。(まったくもう、えーこくの「タイトル」はややこしいよぅ。)

2001年11月9日のBBC記事によれば、Lady Sally Morganはトニー・ブレアの政策秘書をつとめたのち、Cabinet Office minister (女性問題担当)となり、01年11月、Anji Hunterの辞任(石油企業BPの要職への転身)により、director of political and government relationsとなった。

このAnji Hunterはブレアの学生時代からの旧友だそうだ。ブレア政権は「首相の学生時代からの旧友」が脇役としてがっちり固めているケースがよくある。ついでに言えば、ブレアは学生時代にユニオン(student union)の活動をしていたなどの、労働党の典型(ゴードン・ブラウン、ジョン・プレスコット、ジャック・ストローなど)とは異なる。

話をLady Morgan/Baroness Morganに戻すと……なぜ私が彼女の名前にピンと来たかというと、マニアだからではなく、以前に一度、彼女の名前がキーとなっている記事を日本語にしたからである。その記事からちょっと引用しておこう。
ゴールドスミス卿はまた,3月17日の国会答弁書を書いたのは自分ではないとはっきりさせている。彼はバトラー・インクワイアリ【←2004年7月に最終報告書が出された】で,ファルコナー卿とバロネス・モーガンを指して,彼らが「私の見解(view)を定めた(set out)」と述べている。


そう。今年の2月にガーディアンがすっぱぬいた「司法長官は政治的圧力をかけられていた」という“疑惑”の、まさに中心にいたのが、このレイディ・モーガンなのだ。

レイディ・モーガンらが関与する前の、司法長官の見解は、今年4月末に文書そのものがリークされて、ようやく明らかになったのだが、この文書については、昨年2月の「機密漏洩のGCHQ職員が不起訴」の件も参照。

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……ブレア、終わったなって感じですね。労働党内ではおそらくもう着々と、「次」が固められているのだろうと思います。最近ウェブではブレアの顔写真を見る機会が激減しているのですが(関連記事を見ても、不思議なことに、写真がない)、おとといくらいにたまたま見た写真は、まさに「まだ埋葬されていない死体」のような、生気のないものでした。一見平静そうに見えても、目が泳いでるし、顔色も冴えない。

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今回の総選挙の総まとめ的記事は、仕事が落ち着いたら言及します。いろいろと、興味深いことが多くあります(Greensの得票倍増、RESPECTの大量得票、さらに極右BNPの得票増加、など)が、UUPのトリンブル落選・DUPの躍進といった「より大きなこと」があるので、そっちを優先してたら、より興味深いことについて書く暇がなくなってる状態。
posted by nofrills at 18:13| todays_news_from_uk/about_Blair | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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