2004年03月23日

STOP THE WALL

本当にどうなっていくんだろう。

今晩のニュースを見て,暗澹たる気持ちになって涙まで出てきたね。一応リハビリのつもり(ものすごい低調なので)でBBCを見てみたら,また低調になるような感じ。

暗殺されたヤシン師のオビチュアリーです。

Sheikh Yassin: Spiritual figurehead
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/1695470.stm

... he wielded growing power among Palestinians, long frustrated with a peace process that has failed to improve their lives.
※太字は引用者による


"Improve their lives"! What the heck are they talking about? Stop this rubbish!

【辞書の定義】
improve:
To raise to a more desirable or more excellent quality or condition; make better.


難民キャンプにいて,いきなり「軍隊」が襲ってくるようなlifeをimproveするというこの崩壊した前提。

Palestiniansのlifeはimproveされるべきものではない。そこにあることを認められるべきものだ。improveの前段階だ。

「最後の審判」などの宗教的信念や,民族としてのアラブの権利についてのあれこれだとかは,私はほとんどわからないというか知らない。このBBCの記事が,BBCの一般的評判どおりにfairなものなのかどうかもわからない。

しかし,このような不法な暗殺がイスラエルという国家によって為されたという現実を伝える報道記事のひとつに,生存権だの社会権だのがあるのかないのかわからない人間たちのlifeが,improveという動詞で語られている。そしてさらっと流されている。

この気持ち悪さたるや。

報道記事を読むといつも思うのだが,「中立公正」とは他人事にすることではないはずだ。まあ,イスラエルが関わる事柄について,BBCに「中立公正」など求めるのは間違っているし,そもそも私にはそんな気もない。ただ,この記事の言葉使いがどうしようもなく気持ち悪いだけだ。

だから報道記事が読めない。っていうか多分どこか他に今の私にも読めるものがあるのだろうが,とにもかくにもそれはこれではない。

ところで3月20日(←また最終日だよ),「占領に反対する芸術」展を見に行ってきましてね(東京・銀座8丁目の地球堂ギャラリー)。ビデオ作品を見るための時間がなかったのが非常に残念なのですが,壁面に展示されていた作品の多くはキましたね。「表現」という形にまで高められた怒りや疑問,占領反対の意思。

中に鉄板に鉄錆(とアクリル)で描かれた地図がありましてね。鉄錆は放置しておけば広がっていきます。こういう手法を用いた「アート」について,私は必ずしも常に好意的ではないのですが,この作品の場合,訴えたいこと(メッセージ)と手法がものすごくわかりやすいところでぴったり符合しているように見えて,頭がずきずきと痛くなってきました。

あと,レイチェル・コリーさんのことを書いた詩(NYのナタリー・ハンダルNathalie Handalさんによる)とか,イスラエル建国で破壊された村の跡地に年に1度だけ戻ってお祭りをしている人々の写真(ロンドンのジョージナ・リーヴスGeorgina Reevesさんによる)とか,貧弱な報道記事よりよほど冷静で人間的で作為がないように感じられたものすらあり。

あ,この「占領」とは,イスラエルによるパレスチナ占領のことです。

ギャラリーの並びの博品館には,冷たい雨の中,長蛇の列ができてました……「たまごっち」の新しいのの発売日だったそうです。すげーギャップ。頭痛い。

■情報がいろいろわかるサイトさん:
http://palestine-heiwa.org/wall/stop/index.html
http://www.onweb.to/palestine/
posted by nofrills at 00:18| i_dont_think_i_am_a_pacifist/words_at_war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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