2005年09月30日

おやこんなところにハリバートン

何年か前,「あらこんなところに牛肉が♪」っていうハヤシライスか何かのルーのCMがありましたよね。フォークダンスの曲のメロディに乗せて主婦役の人が歌っているの……「牛肉は,あらこんなところにあるもんじゃない」,「リアリティがない」とかって言われてたと思うんですが。

その歌が頭をぐるっとした記事です。「おやこんなところにハリバートン♪」……

Labour's £10bn nuclear sell-off
Terry Macalister
Friday September 30, 2005
http://www.guardian.co.uk/nuclear/article/0,2763,1581783,00.html
Operations at Sellafield and other major nuclear plants such as Sizewell and Dungeness are to be sold off to the private sector for more than £10bn under plans drawn up yesterday by the board of British Nuclear Fuels Ltd (BNFL).
_
American companies such as Halliburton and Fluor are seen as likely contenders in any race to take over British Nuclear Group, which is the main operating arm of the government-owned BNFL, handling nuclear generation, reprocessing and clean-up businesses. The transfer of key operations out of state hands at a time when Britain is facing an energy shortfall will generate surprise, particularly with North Sea oil and gas running down and the government edging towards a decision to proceed with a new generation of nuclear reactors. But a sell-off is likely to be approved by the government when Gordon Brown is struggling to fund his spending commitments.
_
...


英国の原子力はBNFL(英国核燃料会社)が取り仕切っているのですが,これは公社が「民営化」された私営企業です。

そしてその私営企業の持ってる事業が,他の企業に売却されることは,私が今年5月にセラフィールドでの事故のことを知ったときには決まっていたようですが(←私の思い込みかもしれません),今回,その売却先として名前があがっているのが,米国のハリバートン(チェイニー副大統領が役員をしていた企業で,“イラク復興ビジネス”でも非常に頻繁に名前が出てきますが)とFluorだ,とガーディアンは伝えているわけです。

http://www.halliburton.com/
http://www.fluor.com/

で,ガーディアンでは,「英国は北海油田・ガス田が先細りで,政府は新世代核反応炉を作ろうとしているときに,主要な部門を国の手から離すことは驚きを呼ぶ」と未来形のwillを使って書き,それに続けて接続詞のbutを使って,「ゴードン・ブラウン財務相が財政上の公約の資金源を何とかしようとしているのだから,政府は売却を承認する可能性が高い」と書いています。

おそらくこれは,東アジアの島国の郵政・郵貯どころの話じゃないですよね。

英国の核といえば,英国は,ご存知の通り,核兵器保有国です。劣化ウラン弾も戦場で使ってます。

この8月に急死したロビン・クック元外相の最後のガーディアン連載コラムは,英国の核兵器システムであるトライデントについてのものでした。(リニューアルするとか何とかという話題。実はいまだにちゃんと読んでないのですが。。。)

7月のG8サミットのとき,ブレアが「アフリカ」と並べて優先課題として持ち上げたのが,「二酸化炭素削減」で,そのために英国が進めようとしているのが原子力発電。(日本もだいたい同じ図式ですが。)

サミット前には,インディペンデントという,環境保護主義者も進んで読んでいそうな新聞で,環境保護主義のスターみたいな科学者が,「原子力発電って思ってるほどワルじゃないぜベイベ」みたいな論説を発表したりと,英国らしいどろどろした動きがありました。

しかし,そのG8サミットの間にロンドン地下鉄連続爆弾があったので,「二酸化炭素削減」はどっかに飛んでってしまったかのようにメディアの報道から消えてしまいましたが(日本では例の「クールビズ」と,今度は冬の「ウォームビズ」で話題が続いてますが),別の大ニュースが発生したからといって,それまでの大ニュースが問題として存在しなくなるわけではない。

ふむぅ。。。

それから,北海油田といえば,私はひところ,スコットランド民族主義(スコットランド独立運動)の文脈でよく見たのですが,最近その文脈の情報自体を見なくなってます。「スコットランドは北海油田があって漁業も盛んで観光資源も豊かだから独立してもやっていける」という話が,90年代前半(英国がどん底の不況にあったころ)は相当熱かったのですが。
posted by nofrills at 12:25| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。