2003年12月23日

J. S. Mill; I am not aware that any community has a right to force another to be civilized.

A recent writer, in some respects of considerable merit, proposes (to use his own words) not a crusade, but a civilizade, against this polygamous community, to put an end to what seems to him a retrograde step in civilization. It also appears so to me, but I am not aware that any community has a right to force another to be civilized. So long as the sufferers by the bad law do not invoke assistance from other communities, I cannot admit that persons entirely unconnected with them ought to step in and require that a condition of things with which all who are directly interested appear to be satisfied, should be put an end to because it is a scandal to persons some thousands of miles distant, who have no part or concern in it.

--John Stuart Mill, On Libery, 1869
J.S.ミル,『自由論』,1869年(初版は1859年)
19世紀英国に生きたジョン・スチュワート・ミルの『自由論On Liberty』からの引用:ソースはここの最後の段落(長い)。

【引用箇所概要:誤読してるかも】
「最近ある人が――かなり名のある文筆家だが――こんなことを書いている。つまり,(彼の言葉を借りて書くが,)“文明の頽廃”を終わりにするために,「クルセード(十字軍)」ではなく「シヴィライゼード(文明軍)」はどうか,と。なるほど,確かにそれは“文明の頽廃”であると私にも思える。しかし,ある社会を強制的に文明化する権利を有する社会などあるとは私は思っていない。悪法に苦しむ人々がいても,彼らが他の社会に助けを求めない限りは,まったく関係のない者が関与することは許されない。何千マイルも離れたところにいて,しかも何ら関わりのない人間がけしからんと思うからという理由で,そこにいる人々にとって不満でも何でもないことを変えろを要求することは許されない。」


引用したのは,これが書かれた当時に広く話題になり批判されていたキリスト教をベースにした新宗教(今の言い方をすれば「破壊的カルト」と思われていたと言ってよいと思う)について,ミルが自分の態度を示した箇所。

ちなみにその宗教では重婚を認めており,それが19世紀においては大変スキャンダラスなことで,それゆえその宗教に注目が集まった(←記憶に頼っています)。また,この時代にはすでに電報という手段があり,新聞というメディアが発達した時期であったことは,同じパラグラフでミルが述べている。

どうしてミルなのかというと,今のあれやこれやを見るのに,再度libery/freedomについて確認をしたかったのだ。

"On Liberty"は,「社会によって個人に加えられる力の性質と限界について(the nature and limits of the power which can be legitimately exercised by society over the individual)」の文章。つまりは「自由主義」である。

しかし,こんな文章がクリックひとつで読めるようになったんだから,ほんとにすごい世の中だ。このテクストを入手するために,私は何も努力していない。

結局,難しすぎてなかなか読めない。1センテンスが長いし,何について語っているのかを把握しなければ,自分にとって都合のよいように読んでしまう。

だからというわけではないが,私は今必要としていることを拾っているわけだ。150年前の英国人の文章から,注意深く。

A civilization that can thus succumb to its vanquished enemy, must first have become so degenerate, that neither its appointed priests and teachers, nor anybody else, has the capacity, or will take the trouble, to stand up for it. If this be so, the sooner such a civilization receives notice to quit, the better. It can only go on from bad to worse, until destroyed and regenerated (like the Western Empire) by energetic barbarians. 


【概要】
「そもそも一部が野蛮[ママ]だからといって全体がそうなってしまうような文明など,最初から堕落していて,それなりの位置にある者であれ誰であれ,声を上げる器量がないとか,めんどくさがって声を上げないのだ。もしそうなら,そんな文明はさっさと退場していただくのがよい。そんな文明はますます悪くなる以外にありえないのだから。最後には西ローマ帝国のように,エネルギッシュな野蛮人[ママ]によって滅ぼされるしかありえないのだから。」


※【概要】として示した2ヶ所における日本語は,訳ではありません。原文とはまるっきり違う意味合いの日本語を多用しています。そこをご注意ください。
posted by nofrills at 00:27| quote | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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