www.geocities.co.jp/SilkRoad/2838/translation/wilding.htmlワイルディングさんは4月10日ごろに支援物資の配達のためにファルージャに入り(白人がいれば米軍の検問所が通りやすくなるから),現地では救急車で負傷者や遺体の収容をしました。その救急車が米兵のスナイパーに狙撃されています。続いて15日ごろにもファルージャに入り,同様の活動をして引き上げる途上でムジャヒディーンに拘束されました。ムジャは彼女たちが援助活動をしていることを確認して,すぐに解放の意思表示をし,しかし夜だったのでここで解放すれば危険であるからとの理由で1晩留め置きました。これらのことを綴った手記は翻訳家の益岡さんのサイトで読めます(日本語)。
今回日本語化したのは,21日と26日にファルージャからの難民たちのもとを訪れたときの手記です。
米軍に包囲されている間,ファルージャでは大病院が米軍によって爆撃され,間に合わせのような診療所でひどい怪我をした人々を手当てしていました。麻酔もない状態で弾丸摘出などの手術が行われていました。ワイルディングさん(と同行した米英のジャーナリストたち)はそれを目撃しました。
爆撃の被害を逃れ,一応は避難場所となるバグダッドに到着したファルージャの市民たちは,生活の道具もほとんど持たず,水もトイレも電気もガスもほとんどない環境で日々を送っています。戦争とは,軍事作戦とはこういうものなのでしょう。しかし私はそこにある人間性の無視と否定に,大きな疑問を覚えます。救急車を狙撃している人々も,検問所で車を追い返す人々も,人間であるはずなのに。
幸いというか何というか,私は英語を読むことにさほど苦労はしないし(辞書はひきますが),ならば,私ができるほんのささやかなこととして,ワイルディングさんの手記を日本語にしようということです。つまり,これまでのあれこれと同じです。
なお,ワイルディングさんの手記の日本語化ファイルは,Raed Jarrarさんがジョー・ワイルディングさんとは知り合いだとblogに書いてるので,Raed in the Japanese Languageの4月30日のところにも上げてあります。
ちなみに,今回の日本語化はいつも以上に荒いです。間違いとか発見された方は,geocitiesにアップしてあるファイルに掲示板へのリンクをつけてあるので,そこからご一報くださいますと幸いです。