2004年05月20日

紫の粉の人,英国会に出現。

日本では
英下院に不審者侵入、ブレア首相に粉末浴びせる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000645-reu-int.view-000
という記事などで報道されていますが(どーでもいいんですが,私は↑この写真の立て札近辺にいたら,なし崩し的に国会ツアーをしてしまったことがあります。2000年),英国会に「紫の粉の人」が出現しました。

というわけで,本日のthe wrapのタイトルが
The Wrap: 'The man who could have killed Blair'


……仮定法の例文としてはおもしろいんですが,これはいくらなんでも煽りすぎだと思うんですけど。(どーやらデイリー・メイルのつけた記事タイトルらしいです。)いくつかの日本語記事には「不審者」って書いてあるけど,「不審者」じゃなくてただの「見学者」だと思います……ただその人が活動家で,紫に染めた小麦粉(より正確には,ベーキングパウダーがあらかじめミックスされた小麦粉:self raising flour,英国では普通に使うもので,スーパーで売ってます)を持って,さらにその粉をトニーちゃんに投げつけようという意図を抱いていたのですが。

で,英メディアは「あれが小麦粉でなかったら閣僚全員が死んでたかも」といった感じで,まあ,茶葉に「火薬 gunpowder」という名前をつけるユーモアの国とは思えぬマジな大騒ぎ。(注:非常にサーカスティックになっています。)

そーいえば昔,プレスコットに生卵&トマト,ってのもあったなぁ。(プレスコットは即座に左ストレートで反撃して,新聞ネタになったんですが。)

食べ物を粗末にしちゃいけません。

何でも,粉まみれになったトニーちゃんを尻目に,真っ先に議場から逃げ出したのは保守党の面々だったそうです。でも偉大なる(←サーカスティックになってます)前党首のIDSは「毒物だったら建物全体に被害を広げてしまうから,誰も議場を出るべきではない」と言ったそうです。けっこうしっかりしたアタマの持ち主だったのね,IDS。。。日本人アングロファイル(←私のことね)が泣いて喜ぶような古臭いBrit英語をたくさん使ってくれてて,英国内ではさんざんバカにされてたらしいけど。でも,保守党新聞のテレグラフですら,こういう冷静な対処をしたのがIDSだとは,名前を出してないらしいです。ちょっとかわいそう。

ともあれ,the wrapに引用されているものによると,
"Tony Blair and his cabinet could have been wiped out yesterday - in a carbon copy of a terrorist attack predicted by MI5," (the Sun)

ということで,MI5(英国内担当)は,こういうことがありうると想定していた。ところがまさにその通りのことが起きてしまったわけで,そこで浮上したのが「じさくじえーん」ではなく,「警備はどーなってるんだ?!」の声,声,声。

まあ,英国会が文字通りに「開かれている」のは事実。(何しろただそこらに立って外壁の飾りに見とれてた私ですら,何となく成り行きで国会見学しちゃったくらいです。やる気のなさそうな議員さんたちの姿@机に足のせなども拝見しました。)それは,「元祖(か本家か)民主主義」の矜持というか,とにかく開いておかねばならないということだと思います。
posted by nofrills at 23:53| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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