http://flash24.kyodo.co.jp/?
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=2004041801002091
【ロンドン18日共同】18日付の英紙メール・オン・サンデーは英政府高官の話として、ブレア首相が欧州憲法の批准をめぐる国民投票を実施した後に辞任する意向だと報じた。複数の閣僚によれば、引退後は欧州連合(EU)の要職就任を狙っているという。私がひっかかった問題点は
1)メール・オン・サンデーかよっ!
mail on sundayはthe daily mailの日曜で,まあどっちにしてもただのスキャンダル新聞です。よりによってこれを元記事に政治系ニュースを伝える意味がわからん。
2)欧州連合(EU)の要職就任
いつの話だったか思い出せないのですが,これはかなり昔から囁かれてました。別に今に始まった話ではないです。ブレアにしてみれば「俺はミロシェヴィッチをつかまえた」がご自慢で(それからおかしくなったとの政治記者の分析もあり),北アイルランドもイラクもひどいことになっている今,引き際といえば引き際ではあるのでしょうね。(とっくに逃してるかも。)
あと,しばらく前にゴードン・ブラウンというブレアの最大のライバル(現在は財務大臣)がWTOだかIMFだか世銀だかのヘッドになるとかいうのも流れましたが,それも私はそれっきりフォローしてないのでわかりません。
3)欧州憲法の批准をめぐる国民投票を実施した後に
これは「もし」の段階です。EUコンスティテューションについての国民投票は,するかしないかを含めて,現在かけひき真っ最中です。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3635943.stm
以上,ソースを示すこともほとんどできずすみません。
しかし私が一番「ネタ」を確信したのは次の一節。
辞任のタイミングについて、既に友人のマンデルソン元貿易産業相らに相談しているという。
マンデルソンかよっ!
マンデルソンというのはnew labourの立役者みたいな人のひとりで,ブレアの盟友で,スピンドクターで,貿易産業相やら北アイルランド担当相(←あんまりやりたがる人はいないわね)やらをしていたのですが,不動産取得スキャンダルとか金銭スキャンダルとかで干されました。(何か,「YKK」とかぶる。)労働党はその後マンデルソン時代の「スピンしてスピンしてスピンしまくる」で信用を落としたことのツケが回ってきて,挽回に大変だったこともあります。「対テロ戦争」の前の話。
これまたソースなし。すみません。全部記憶に頼ってるのでびみょ〜〜にウソかもしれません。
首相は自らの名声を保ちながら身を引くにはどうしたらいいか頭を悩ませており、
っていうのも,いかにもスキャンダル専門新聞っぽい,わかりやす〜い書き方。(原文が何となく想像つくから笑ってしまう。)
mailも「様」ネタがつきたのかしら……まだやってそうですけどね。
しかし日本の通信社とか新聞とか,よくタブロイドのおもしろおかしく書いた記事をソースにしてるけど,日本人として恥ずかしいのでやめてください。