2003年09月29日

「リベラルな新聞」ねぇ。

どうも,ほんのちょっとしたことに過剰反応するモードのようです。

ブレアよ,まだ「私は間違っていない」と言うか,ということで無性にイライラしています。

BBCがチェチェン傀儡政権の首相の入院について,「食中毒」→「毒を盛られた」に内容を書き換えたのに,同じURIを使っていることにもイライラします。(一報が「食中毒」,そしていつのまにか「毒を盛られた」。「食中毒」の記事にあった情報は,“アップデート”を経た記事の情報とはまるで違います。それを同じURIでやる=上書きするのはいかがなものか。)

なので,あまり腹立たしくないであろうと認識しているIndependentを見てみました。ところが。ええと,記事は27日のもので,読み逃してたものです。スウェーデンの外務大臣の刺殺事件で,別の容疑者が浮かんで実名が出たという記事。(最初に逮捕された容疑者は無実だったようです。)

Judge names latest Lindh murder suspect
http://news.independent.co.uk/europe/story.jsp?story=447409

何か無難そうなヘッドラインでしょ?単純にニュース記事として読めそうな。

そういう記事を読みたい気分だったわけです。で読んで見たら……おいおい。

Independentはいわゆる「リベラル」な新聞。まあ基本的にノンポリな私には(←どこがとか言わないよーに。マジな話,私は元々主義主張より英文法〜みたいな),政治色云々というよりむしろ,何となく読みたい記事がある新聞&文章が読みやすい新聞として認識されているのですが,まあ「アホみたいなマッチョ保守主義はノーサンキュー」という意味で「読みたい記事」なので,自称ノンポリってーのもチャンチャラ可笑しいかもしれません。

ともあれ。

その「リベラル」さんにちょっと幻滅を覚えています。元々期待などしてなかったけれど,それでも幻滅は幻滅です。

「スウェーデン外相刺殺事件 容疑者新たに」の記事の書き出しは↓です。

The new prime suspect in the investigation into the murder of Anna Lindh, Sweden's Foreign Minister, is of Yugoslav origin.


ほー,ユーゴスラヴィア系。ってかユーゴスラヴィアってもうないんだけどまあいいや。で,1段落読み進む。(一人目の容疑者は釈放されたと書いてある。)その次の段。

The judge, Göran Nilsson, lifted a ban on identification and named him as Mijailo Mijailovic, 24, a Swedish citizen.
.

……a Swedish citizen=スウェーデン国民。スウェーデン国民であるミハイロ・ミハイロヴィッチさん。24歳。「ミハイロの息子であるミハイロさん」ですね。なるほど。

で,このミハイロヴィッチさんがof Yugoslav originであることが何か?

ってか,最初の段落にof Yugoslav originなんてわざわざ書くからには,何か意味があるんだよね。

が,その後はそのミハイロヴィッチさんのことがしばらく書き連ねられて,次の段。

The suspect's grandfather Zivota Mijailovic, who emigrated from Serbia to Sweden in 1970, "I am so ashamed, I could just die. The Swedes were good to us, they gave us jobs, we owe them almost everything we have."


……1970年に移民した祖父。2003年に24歳の本人。本人,ユーゴにいたことないってことじゃない。いや,originなんだからそうだろうけれど,いちいち書く?名前見ればわかるのに?しかもおじいちゃんにインタビュー?

くどいけれど,of Yugoslav originって,わざわざ書いたのには何か意味が?

しかしその後,記事ではその容疑者については何も語られない。ただ容疑者の氏名公表についての賛否両論と,外相刺殺事件の概要,過去に起きた(そして未解決の)パルメ首相暗殺事件のこと,などが書かれているだけ。

こういうことするのかよ,Independentさんよぉ。

ミハイロ・ミハイロヴィッチという名前はスウェーデンっぽくないので,オリジンを示してあります,とか言わないでね。

まあこんな記事読まされたら誰でも組織犯罪を連想すると思うけどね。

ちなみに私には「リベラルな」の意味はよくわかっていません。ついでに,「紳士の国 英国」の意味もよくわかっていません。「フェア(公正)」の意味もよくわかりません。そんなものはないと言われる方が実感できます。

この記事をEvening Standardあたりで読んでたら,何とも思わなかったかもしれません。つまり,そういう記事です。
posted by nofrills at 06:37| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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