2005年06月26日

フリーの辞書ソフトFireDictionary(Firefoxプラグイン)

「窓の杜」6月23日のニュースに,「マウスオーバーするだけで英単語の日本語訳を表示できる「Firefox」プラグイン」という記事がありました。

 「Firefox」でWebページ上の英単語をマウスオーバーするだけで日本語訳をサイドバーに表示するプラグイン「FireDictionary」 v0.8.1が、12日に公開された。編集部で試用したところWindows XP上の「Firefox 日本語版」v1.0.4で動作することを確認した。現在、作者のホームページからダウンロードできる。なお、本プラグインを利用するには辞書データ「GENE95」を別途用意しておく必要がある。「GENE95」はKurumi氏が作成したデータで、現在は土屋氏が同氏の許諾を得て再配布している。
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 「FireDictionary」は、英単語の日本語訳をサイドバーに表示する「Firefox」用プラグイン。文字列の選択、コピー、貼り付けといった操作は必要なく、Web上の英単語をマウスオーバーするだけで即座に日本語訳を表示できるのが特長。
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 さらにWebページ上で英単語をクリックすると、その英単語と日本語訳をサイドバーの下側に履歴として追加でき、過去に調べた英単語を再確認できて便利だ。


便利そうなので,インストールして使ってみました。

以下,インストールについて&辞書ソフトとしての使用感など。■前提
このソフトはFirefox専用です。IEなどFirefox以外のブラウザでは動作しません。Firefoxをお持ちでない方は,Firefoxのダウンロード&インストールをしてください。

■FireDictionaryのインストール
※私の環境はWindows XP + Firefox 1.0.4です。(SP2入れてません。)

準備としては,Firefoxを起動して,JavaScriptとかソフトのインストールとかいったことを禁止するように設定している場合には,それらをいったん解除しておきます。

1)FireDicionaryのサイト(日本語)にアクセスする。
http://www.firedictionary.com/modules/tinyd0/index.php?id=1

2)「インストール手順」「ダウンロード」と進み,ライセンス規約を読んだら,そのすぐ下にあるInstallというボタンをクリック。
firedic_inst.png

3)インストールができたらFirefoxをいったん閉じて再起動。

4)再起動したら,[ツール]→FireDictionaryをクリックする。
firedic_tool.png

5)画面の左側にサイドバーが現れて,「辞書コンテンツをインストールする」ボタンが表示される。

6)そのボタンをクリックし,辞書コンテンツをダウンロード。

7)ダウンロードされたファイルを,通常の圧縮ファイルと同様の手順で解凍する。

8)Firefoxに表示されている左側のサイドバーから,解凍した圧縮ファイルをインストールする。

9)再び,Firefoxをいったん終了して再起動する。

……これでインストールが終了しました。ポイントは,インストールを2度(ソフトそのものと,ソフト=辞書のコンテンツ)行なうこと,Firefoxの再起動を2度行なうことです。圧縮されているファイルを解凍するプロセスも必要です。つまり,「クリックだけでインストール」というわけではないです。

■FireDictionaryを使う
1)[ツール]→FireDictionaryをクリックする。画面の左側にサイドバーが表示される。

2)サイドバーを開いた状態で,アドレスバーにURLを入力して英文のページを開く(下記の例ではBBC NEWSを使用)。

3)意味を知りたい語にマウスポインタを合わせるだけで(マウスで塗りつぶしたりクリックしたりしなくてよい),サイドバーに「意味」が表示される。(または,サイドバーのKeyword:欄に語を直接入力することもできる。)
firedic_key.png

■「単語帳」機能を使う
※この機能のコンセプト面の詳細は,FireDictionary.com>「新英語学習法」を参照

語の上にマウスポインタを合わせて意味を表示させた状態でクリックすると,サイドバーの「意味」が表示されているボックスの下の部分に,その語が登録される。この機能により,自分の「単語帳」を作ることができる。

また,サイドバーの[Regist]のボタン(「意味」が表示されているボックスの上)をクリックしても同じ動作をする。
firedic_regist.png

※「単語帳」は,FireDictionaryを終了しても,内容は消えません。

※「単語帳」を保存しておきたい場合は,「単語帳」のボックスの中にカーソルを置いてマウスで全部選択(あるいはctrl + A)→「コピー(ctrl + c)」→テキストエディタ(「メモ帳」など)に貼り付けて,「名前をつけて保存」(24june_words.txtなどとすると後から参照しやすいかも)。

※「単語帳」をリセットするには,サイドバーにある[ツール]→「履歴の消去」をクリックするだけです。
firedic_delete.png

■使ってみた感想
1)「単語帳」機能について
ここでキャプチャで示した例では,graphicsを含む文字列はハイパーリンクになっています。したがって,graphicsをクリックすると,1)リンク先が表示される 2)サイドバーに単語登録される の2つの動作が同時になされます。つまり,ただ単にリンクをクリックしただけなのに,「単語帳」に登録されてしまうということがあります。これはちょっと煩雑ですね。回避策はないのかなあ。。。

2)辞書機能そのものについて……例を下に示してあります→例を見る
英和辞書は,「GENE95辞書」(Kurumiさんという方が著作権者)という辞書を使うようになっています。この辞書の収録語数は「57,350語ほど」です。辞書としてはかなり少ないです。が,日常的なニュース記事はだいたい網羅できるんではないかと思います。

また,「複数形のs」や「3単現のs」や「過去形・過去分詞のed」がついている語も,正しく表示してくれます。citiesのように,単にsをつけるのではないパターンも正しく表示してくれます。(例外もあり。私が確認したものとしてはchurchesが表示されない。)この点でも使い勝手はよいです。

多義語,もしくは同綴異義語の場合は,とりわけ多くの「意味」(<個人的には「訳語候補」と呼び習わしていますが)が表示されます。「辞書を引いたらいっぱい意味が出てきて,どれがこの場合に適用できるのかがわからない」という,日本語話者に非常に多い悩みは,このソフトでは解決されるどころか,用例が表示されないためにますます増大するかもしれません。(「意味がいっぱいありすぎてわかんない」場合には,用例の充実した辞書を参照しましょう。個人的には,前後に派生語が掲載されているから自然と目に入る紙の辞書が,学習用としてはお勧めです。)

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※「57,350語ほど」収録の辞書でどこまでカバーできているかの例
BBC Newsの記事見出しとサマリーから,3点例示します。「意味」が表示されなかった語を*と*で挟んでおきます。

◆例1:
記事見出し:Action urged on Zimbabwe asylum
記事サマリー:The government must rethink forcibly deporting failed asylum seekers back to Zimbabwe, says a senior *MEP*.

この例では,GENE95辞書に登録されていないのは,最後のMEPだけです。(ちなみにMEPはmember of European Parliamentの略。「欧州議会議員」です。新語といってよいと思います。)

◆例2:
記事見出し:Three children die in house fire
記事サマリー:Three children have died and a woman is *critically* injured after a house fire in Greater Manchester.

この例では,GENE95辞書に登録されていないのは,criticallyですが,これは語末のly(副詞語尾)を取ったcriticalをKeywordのボックスに入力することで,形容詞criticalの意味を表示させることができます。

◆例3:
記事見出し:Glastonbury date for Bob Geldof
記事サマリー:Bob *Geldof* will rally the *Glastonbury* crowds when the festival joins his drive against poverty in Africa.

この例では,固有名であるGeldofとGlastonburyが出てこないのと,固有名のBobが動詞のbobとして表示されてしまうことだけです。

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学習用を超えて使用する場合に私が「不便」と感じた点がいくつかあります。別記事にまとめてあります。
posted by nofrills at 01:09| software | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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