2005年04月19日

バグダードのINDEPENDENT FILM AND TELEVISION COLLEGE(映画・テレビ独立学校)

「アラブ映画祭2005」開催中の国際交流基金フォーラム(東京・赤坂)のロビーに、バグダードにあるINDEPENDENT FILM AND TELEVISION COLLEGE(映画・テレビ独立学校)のフライヤーが置いてありました。
filmschool

以下、文面をそのままタイプし、その下に日本語訳、さらに関連記事URLなどをまとめておきます。

*このエントリはblogtribe.orgのトラバ送受信テスト用。元記事はこちら■原文(そのままタイプ:タイプミスがあったらすみません)

An Appeal for Support

INDEPENDENT FILM AND TELEVISION COLLEGE
Baghdad

The INDEPENDENT FILM AND TELEVISION COLLEGE in Baghdad was set up by 2 Iraqi filmmakers who have lived outside the country for many years and have long teaching and film production experience, in Europe and the Arab World.

35 years of dictatorship, 3 devastating wars, 13 years of the most comprehensive sanctions in history, a military occupation, anarchic political and criminal violence and now an unpredictable and frightening future have all but silenced the voices of ordinary Iraqi people. There is an urgent need for basic film and television training to enable young people to explore the reality around them and to put their thoughts and stories on the screen for the rest of the world to see.

For many years, no television or film production independent of government control was possible in Iraq. And sanctions meant there has been no film stock, labs, new video cameras, and certainly no digital technology. Our short, intensive courses in camera, sound, lighting, editing, documentary and short fiction film-making are free of charge. Our funding comes from charities, trade unions and private individuals. We are not seeking government money from the occupying countries.

We completed our first course in camera, sound and lighting in April 2004 and will continue in the autumn with a film festial in October and further training - in particular, intensive documentary courses where students will produce their own short films.

Students on our first course showed a remarkable degree of commitment and they have urged us to continue. It is clear there is an enormous need and desire for this training.

"I've only finished grade three secondary school, but please let me come to the course. All my life I've only ever wanted to make films" Rena, 23 year-old widow

"I'm learning to respect the idea of work... I learn more here in one day than I did in two yearson the audiovisual course at university. They say it was better before, but the sanctions destroyed education." Amr, 27 years old

"We've never been taught like this before. If we don't understand, you go back and show us and, eventually, we get it; the knowledge feels solid, not just for show." XXX

"I tried so hard to find a way to live and couldn't. Saddam turned us all into starving animals. I've had to work as a mechanic. I can eat, but now I realise I can't live without art - and I want to learn to make films. I have projects." Taleb, 28 years old

We are appealing to our colleagues and friends for support.

For more information about Independent Film and Television College, or to make a donation of money, equipment or any other kind of support, contact:
maysoon@oxymoronfilms.demon.co.uk or kasimabid@yahoo.co.uk


■日本語訳

サポートのお願い

映画・テレビ独立学校
バグダード

バグダードの「映画・テレビ独立学校」は、2人のイラク人によって設立されました。設立者2人はイラク国外での生活が長く、欧州やアラブ世界で映画制作を教えたり映画を制作してきた長い経験があります。

35年間の独裁と、3度の破壊的戦争、13年間にわたる歴史上最も包括的な経済制裁、軍事占領、そしてアナーキーな政治的・刑法的暴力、さらには今も先に何があるかわからず想像するに恐ろしい未来、こういったものは、ごく普通のイラク人の声を封じてしまっただけでした。若い人々が自分の周囲の現実を探索し、彼らの考えや物語をスクリーンにのせて全世界に見てもらうことを可能にするために、映画やテレビの基本的なトレーニングが、緊急に必要とされています。

何年にも渡って、イラクにおいては、政府から独立したテレビや映画の製作は、まったく不可能でした。さらに、経済制裁が行なわれ、その結果、フィルムの在庫もラボも新しいビデオカメラもイラクにはありません。むろんデジタル・テクノロジーはまったくありません。私たちコースは短期集中で、撮影、音声、照明、編集、またドキュメンタリーおよび短編フィクションの映画制作を扱っていますが、費用は無料でやっています。私たちの資金は、チャリティ団体や労働組合、民間の個人からの寄付金です。私たちは占領している国の政府からのお金は求めません。

2004年4月、私たちは撮影、音声、照明の最初のコースを終えました。10月に映画祭があるので、秋にも続けます。さらにより高度なトレーニングも続けます――特にドキュメンタリーの集中コースで、学生は自身のショートフィルムを制作する予定です。

私たちの最初のコースの学生たちは非常に一生懸命に取り組んで、この先も続けてほしいと言っています。このトレーニングが必要であること、またトレーニングを受けたいという気持ちがあることは、明白です。

「私は中学までしか学歴がありませんが、どうか私にコースを続けさせてください。これまでずっと、映画を作りたいと思ってきたのです。」 レーナ、23歳、夫を亡くしている

「作品という考えを大事にすることがわかってきました……大学で2年のコースをやったよりも多くを、ここでは習得することができます。前はもっとよかったと人は言うけれど、経済制裁が教育を破壊してしまったのです。」 アムル、27歳

「こんなふうに教わったのは初めてです。理解できない場合には戻って学生に示してくれる。だから僕たち学生は最後には理解する。知識はしっかりしたもので、何となくというものではありません。」 匿名(XXX)

「生きるための方法を見つけようとがんばってきましたが、できませんでした。サダムは僕たちみんなを飢えた獣にしてしまった。僕は整備工として仕事をしなければならなかった。食うことはできますが、でも今、自分にはアートがなければ生きていけないんだということを実感しています――映画を作ることを学びたいんです。具体的な案もあります。」 タリーブ、28歳

同じ仕事をしている方々、また友人のみなさんに、サポートをお願いします。

「映画・テレビ独立学校」についてのより詳細な情報は、下記までお問い合わせください。また、金銭や機材、その他のご支援をいただける場合にも下記までお願いいたします。
maysoon@oxymoronfilms.demon.co.uk または kasimabid@yahoo.co.uk


■参考資料など:
この映画学校については、2004年4月に英ガーディアンが記事にしていました。
http://film.guardian.co.uk/features/featurepages/0,4120,1188444,00.html

映画学校の設立者であるMaysoon Pachachi(メイスーン・パチャーチ)さん(アドナン・パチャーチ元外務大臣の娘)の書いた記事です。(パチャーチ一家はサダム・フセインが実権を握った時期に、イラクから英国に亡命しています。)

彼女についての記述を、「アラブ映画祭2005」(国際交流基金)のパンフレットから引用しておきます:
イラクの女性映画作家メイスーン・パチャーチは、彼女の父であり前外務大臣であるアドナン・パチャーチを通じて、彼女の母国をテーマに『イラクはどこ?』をつくった。この作品は、ドイツのテレビ局ZDFの依頼を受けて作られた。『イラクはどこ?』は自分の父にのみ焦点を据えるのではなく、国の将来に目を向け、問題を解決する方法を提示しようと試みている。メイスーン・パチャーチがテーマにしているのは、男性映画作家たちと同様に、長らく離れていた故郷で自分のルーツを探求し、愛するものをみつけていくことである。


上記ガーディアンのほか、下記の記事が検索で見つかりました。
http://www.enawa.org/scripts/wwwopac.exe?database=brief&%250=800111
http://opendemocracy.org/themes/article-2-1937.jsp
http://www.surefish.co.uk/faith/features/220305_iraq_two_years_on.htm

メイスーン・パチャーチさんは、Act Together: Women's Action for Iraqというグループでも中核的役割を果たしています。

*teanotwar.blogtribe.orgでの記事
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-ab11bf58ef5bc922eb9156d1590114b2.html
posted by nofrills at 23:57| voices_from_iraq | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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