で,演説の最中に乱入があったらしいです。それも2度も。
Protesters interrupt Blair speech
http://politics.guardian.co.uk/labour2004/story/
0,14991,1314783,00.html最初に乱入したのは反戦活動家,次に乱入したのは犬によるキツネ狩り禁止法反対の活動家。
反戦活動家はすぐに警察に身柄を取り押さえられたが,「あなたの手は血に染まっている」「非合法な戦争で無駄に命が奪われている」「ブレアは弾劾されるべき」などブレアに批判の言葉を浴びせた,とのこと――手錠が痛いと文句を言いながら。
そしてテフロン・トニーがテフロンたる所以はこれ:
The prime minister was unfazed by the interruption, saying the heckler was lucky to be free to voice his protest.
引用した文の後半は,「自分の意見を声に出して言えることはいいことじゃないですか」と超訳(小泉流を意識)しておこう。
反戦活動家の乱入から15分ほどあと,今度はキツネ狩り禁止法案反対活動家の乱入。
この人はカントリー・アライアンス(「田舎の生活を守ろう同盟」とでも言うか?センス最悪だが)のメンバーで,2日前に労働党に加入,その理由はセキュリティがこんなに甘いということを訴えるため。
ブームに乗っかってますな,完全に。
「ブーム」というのは,国会での「紫の粉」事件(おとうちゃんたちに正義をの会←センス悪い日本語がクセになってしまった),国会への乱入抗議(キツネ狩り禁止反対な人たち),バッキンガムパレスのバットマン(おとうちゃんたちに正義をの会)が続いていて,メディアもそんな感じで記事書いてることが多いので。
なお,キツネ狩り禁止反対の人々は,子牛の死体を放置するというカゲキな抗議行動も行ったそうです。
http://politics.guardian.co.uk/labour2004/story/
0,14991,1314699,00.html
↑生々しい写真があるので苦手な人は注意。
キツネ狩り禁止がなぜここまでカゲキな抗議を呼ぶかというと,「キツネ狩りは村を支える産業だ(狩りに使う犬=ハウンドを育てるとかいろいろな産業がある)→それを法律で禁止するとは,あなたは私たちの生活基盤を法律で破壊する気か」,あるいは「キツネは害獣,狩りは適切な害獣駆除,キツネが増えたら農業に大打撃」ということです。
というわけで,左派からも右派からもこんなに嫌われるテフロン・トニー。
そのトニーはこんな顔↓してたようです。


私だけこの
# リンク先から写真が消えてしまうと,上の写真も自動的に消滅します。
最後に,お笑いを一席。ブレアの大好きな言葉を集めてみました。上位はほぼそのままネオリベの語彙ですね。
http://politics.guardian.co.uk/labour2004/story/
0,14991,1314871,00.html
Change: 19
Future: 17
Conservative, Tory/ies: 14
Terror(ism/ists): 13
Opportunity: 12
Iraq: 11
Third term: 8
Choice(s): 8
Health/NHS: 8
Economy: 7
Progressive: 7
Fair(ness): 6
Hard-working families: 5
Security: 5
History: 5
Opportunity society: 4
Lib Dem: 4
Investment: 4
Saddam: 4
Education: 4
Consensus: 3
Childcare/ children: 3
New Labour: 2
Economic stability: 1
Radical: 1
Chancellor 1
I can apologise: 1
Unity: 0
Hartlepool: 0
Hunting: 0
これのどこが「お笑い」かって? 特に下から4項目。
わざわざ「0」とカウントしてるのは,ブレアが口にしないのをガーディアンの人がおちょくってるわけです。Unityは労働党がばらばらになってるのでタブーワード,Hartlepoolはピーター・マンデルソンの選挙区でマンデルソンは次の選挙には立たないので(EUの仕事をする)まぁいろいろあって,ガーディアン的には最も注目の選挙区ってことになってます。Huntingはそのまんま,「狩り」で,「キツネ狩り(禁止法)」への言及を表します。
1回だけ出たという,I can apologiseも爆笑もの。だいたいどういう文脈で用いられたか想像がつくのですが,まあこれはスクリプトを見てのお楽しみということで。。。
最後に,わりと優秀な高校生たち(A-level)が語る「ブレア」。こういうのがけっこうおもしろい。