2004年03月01日

生まれて初めてダーリ語を生で聞く。

ロンドンとかでそれと知らずにお話ししたことがあるかもしれないのだけど,多分,生まれて初めて,アフガニスタンの方とお話ししました。多分生まれて初めて,ダーリ語で何かが語られるのを生で聞きました。そしてこれは絶対に生まれて初めて,アフガニスタンのお料理をいただきました。

さっき書いたように,2月28日に神田のカブール食堂に行ってきたのです。カブールからゴルソム・ラザポールさんという「おかあちゃん」がいらっしゃると1月末にことしゃんのページで知り,予約をお願いして出かけていったわけです。ダーリ語……まったく未知の言語です。でも「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」くらいは言いたいので,ネットで調べていったりして。「ありがとう」は「タシャコル」でこれは覚えやすいですね。(少なくともロシア語より覚えやすいです。)「こんにちは」はやはり「アッサラーム(・アレイクム)」(←アラビア語)が一般的だとことしゃんから教えていただきました。

ダーリ語は子音が多くて角が多い(←悪い意味でもなんでもなく)響きがしました。というより私の耳ではほとんど聞き取り不能。カタカナで「こんな感じ」と書くことさえできません。

ゴルソム・ラザポールさんはあいさつの時に右手を左胸に当てて軽く礼をされていましたので真似しました。しかしいかんせん付け焼刃,右手にカバンを持っててうっかり左手を使ってしまったりしました。ううむ。右と左って意味がある場合があるからなぁ。また調べてみます。

ゴルサムさんは話しながら軽くうなづいたりしておられ,たまたまそうだっただけかもしれないし,私の思いこみかもしれませんけれど,うちらの日常の動作と共通する部分が感じられました。(私は英国で会話しながら軽くうなづいたりしていたら英国人から「特徴的」と言われたことがあります。イタリアのサッカーで選手が審判に抗議するときに「手を動かさないと喋れないのか」と私が思ったりする程度に,目に付く所作であるらしかったです。)

ゴルサムさんは,黒の服,黒のチャドルに白の肩掛けで,彫りの深い顔立ちながら目や鼻の線は細く,思わずお顔をまじまじと見ながら(失礼だなあと自分でも思う),昔の仏像のこととかをぼんやり考えていたりしました。細い声をしておられました。カブールで刺繍の取りまとめ役をしておられる方です。

この刺繍は,母から娘へと伝えられる手の技で,家ごとに模様が決まっているのだそうです。えーと,アフガンのことを説明するのによりによって英国がらみのたとえというのはいくら何でもと思うんですが,それしか思いつかないのでご容赦,スコットランドなどのタータンや,アイルランドのアラン島のアランセーターなどのように,見ればどの家のものかがわかるとのことです。

刺繍の現物は,これもまた初めて拝見しましたが,細かい!ミリ単位なんてもんじゃありません。普通の平織りの布の目(1ミリに4目くらいは入ってると思う)を見て作業をしておられるそうです。「刺繍から知ったアフガニスタン」のサイトの「作品紹介」のところで模様が見られますが,この幾何学的な細かい模様を,下書きなどせずに目で布目を数えながら,1針1針刺すのだそうです。気が遠くなります。電気も充分でない環境で,どんなに目が疲れることか,どんなに肩がこることか。

1枚購入してきたランチョンマット(これだけの手作業で1500円)は大切に使わせていただきます。

タシャコル,ゴルサムさん&カブールのみなさん。

……講演の内容はまた別ページに。

■トラックバック:
「ディナー講演会@神田カブール食堂」(ことしゃんのページ)
posted by nofrills at 15:04| 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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