2003年10月12日

鉄道の線路整備問題。

9月にあった,"several feet" of rail were missingが原因で発生した脱線事故(過去記事)や,昨年のポターズ・バーでのひどい事故(関連する過去記事)に責任を負う整備作業担当のJarvis社が,鉄道の線路整備から撤退することになったそうです。

Jarvis quits rail maintenance
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/3179640.stm英国の鉄道は,第二次世界大戦後,労働党政権下で国有化され(当時の労働党は社会主義政党でした),British Rail(BR)と呼ばれてきましたが,保守党サッチャー政権下で民営化論議が具体化し,続くメイジャー政権下の96年に民営化されました。(そのため現在はBritish RailではなくNational Railと呼ばれています。National という語は日本語にするのが難しいという実例のひとつかもしれません。)

具体的には,各路線の運行は民間企業(GNER,Silver Link,Virgin Trainsなど)にフランチャイズ方式で委託し(7年契約だったかな?),全体の設備や線路の保守点検だけは,各企業とは別に法人(Network Rail)を設けて一括して管理する,という方式。で,実際の作業は,その保守点検の法人から,下請けに発注されるのだそうですが,その下請けのひとつが,「線路を敷くのを忘れる」などという信じられないことをしでかしてしまったJarvis社。

英国の鉄道は設備が古いからトラブルが多いという話もありますが,事故原因が作業時の単純な人為ミスであることも多く,設備が古いからというのはわかりやすい理由ではあっても根本的な理由にはならないような気がします。

ところで,東京都内のJR東日本でも「作業後に什器を置き忘れて」とか「配線図が間違ってて」といった原因で事故が続発していますが,何だか「変なところで英国みたいな話」と思いました。
posted by nofrills at 13:38| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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