2006年02月13日

英国でのクレジットカードの使い方が変わります。

※追記あり(本文太字の箇所)。

今週水曜日(15日)から、英国の商店・飲食店などでICクレジットカードを使って支払いをする際、PIN(personal identification number:暗証番号)を入力しないと、カードでの支払いを拒否されるかもしれなくなります。(署名での本人確認は、基本的に廃止の方向です。)

つまり、キャッシングだけでなく買い物でもカードの暗証番号が必要になるということです。

日本ではクレカの暗証番号は買い物では使わないので、忘れてしまっている方で英国旅行などご予定の方は、必ずご出発前に暗証番号を確認していってください。

また、磁気テープのクレジットカードをお持ちの方は、ICのカードに切り替えて行ってください。(その方が無難だそうです。)

詳細は:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/4705842.stm
http://www.moneynet.co.uk/news/credit-cards-brits-
ready-for-chip-amp-pin-15134937.shtml

http://www.chipandpin.co.uk/従来、英国でもクレカは署名で利用できていたのですが、不正利用などを根絶することを目的として法律が改められました。

その法律改定で2年間設けられていた移行措置期間が、今年の2月14日で終わります。15日からは、ICチップつきのカードでは店頭のレジのところに置かれている端末に暗証番号を入力して本人確認をすることになります。(日本でデビットカードを使うときと同じです。)

また、その端末がIC埋め込みのカードしか対応していないと店で言われると、磁気テープのクレカは使えないと言われる可能性が非常に高いです。(というか一度そういわれてしまうとほぼ使えません。)

普段お使いのカードが磁気テープの場合、渡英前にカード会社に連絡して、ICのカードに切り替えをしていくのが無難ですさらに、ICカードの場合は暗証番号をいつでも思い出せるようにしておいてください。

日本のカード会社ではまだICへの切り替えが徹底していないようですが、切り替え前のカードの場合、「磁気カード+署名」で使えないということはない、ただし磁気カードを出すと「ICカードを持っていないか」と訊かれることや、取り扱いできませんと言われることが実際にはあったそうです。

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■追記(4月10日):
2月の時点で本文を急いで書いていたので、断言調の上にあれこれ欠落していて申し訳ありませんでした。

まとめると、ICチップつきのカードの場合はPIN必要(PINを忘れてしまうと取り扱いを拒否される)、磁気テープの場合は従来どおりなのですが、店側で「磁気テープのカードは取り扱いできない」と客に告げているというケースが報告されています(BBC記事から:"The anecdotal evidence we have is that there is widespread misunderstanding amongst bank and shop staff over what happens on 14 February," Janice Allen, spokeswoman for the NCC, told BBC News.)。

関連して、2005年1月の記事で「ICカードで署名」が可のころの記事ですが、署名で本人確認をした上でのカードの不正使用があった場合、その責任はカードが使用された商店にあるということになるとして、商店側が受け付けないというケースがあることが報道されています。(「不正使用だった場合に店が損失をこうむるのだから、署名は全部拒否」ということで、old-style credit and debit cardsは扱えませんと言われているということが書かれている。)
http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2005/01/01/cmchip01.xml

2006年2月の全面切り替えに際して、クレカ協会から店舗への告知(磁気テープだからといって拒否しないように)が出されていて、それが広く行き届いているはずだとは思われますが、それでもなお、店側がICチップのないカードを拒否している事例があることが報告されています。(いずれも2006年2月以降の記事。)
http://www.computeractive.co.uk/computeractive/news/2150254/chip-pin-deadline-midnight
http://money.guardian.co.uk/creditanddebt/creditcards/story/0,,1712290,00.html

UKのメーリングリストのログらしきものによると、2006年4月8日の投稿(Axelさん)で、4月7日に友人があるレストランでChipのないカードでの支払いを拒否されたことを報告していますが、その投稿に対するレスをしている人は、「自分の地元では、前は店の判断で拒否されたこともあったが、今は拒否されない」と報告しています。つまり、磁気テープを拒否する店がある一方で、磁気テープだからといって拒否しないようになってきた店もある、ということのようです。

また、同じMLのログから、「Chip and PINのカードしか受け付けない」と表示されているレストランについての報告もあります。(2006年4月のログですが、「9ヶ月前」の話を投稿しているので、その9ヶ月間に何か変わっているかもしれません。)

大袈裟な書きかたをしますが、英国ではその店員が「ダメ」と思ったら、本当は「ダメ」でなくても「ダメ」として最後まで扱われることが多いです。(商店に限らず空港でもどこでも、「確認します」という手続きが取られることなく「ダメ」という結論が動かないことが多い。)

なお、今回の英国でのChip and PINへの切り替えは、磁気テープのカードのいわゆる「スキミング」の被害の増大への対策として進められたもので、今年2月の切り替え以降はカード詐欺が減少しているとの報道がありました(BBC、2006年3月6日)。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/4779314.stm

英国でのスキミングは、店もしくは店員と詐欺集団がグルで、店にスキミングの機械を備え付けているケースが多く、観光客で被害に遭うことも多い、と報告されていました。

ある時、私が個人商店でクレカを使ったときに、店員がカードを持って店の奥に入っていってしまって、ちょっとあせったことがあります。が実際には、私のカードに印刷されているのが日本語だったので、店員さんが店長に「これってアクセプトしていいのでしょうか」と確認しにいったようです。後から店長が出てきて、「申し訳ないです、日本語が読めないので真正なカードかどうかがわからなかったようで」と、レジで通常の手続きをしてくれました。そのあと帰国後に明細を確認したところ、不正使用もなく、本当に、単に「わけのわからない文字が書かれたカード」に店員さんが慎重だったというだけのことだったようです。が、何か落ち着かなかったことは事実です。
posted by nofrills at 16:20| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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