2006年05月15日

BBCの壮絶なアホっぷり(爆笑記事)――the wrong "Guy"事件

去年だったかな、本気でボブ・マーリィ(<この20年以上ずっと故人)にインタビューを申し込んで世界を爆笑させたBBCだが、またやってくれた。ほんとにこれはモンティ・パイソンの「BBCは〜をお詫びします」の世界だ。

Apple 対 Apple裁判の判決についてGuy Kewneyさんというテクノロジー誌編集長をスタジオに招いてインタビューすることになったBBC News 24、実際に「Guy Kewneyさん」をスタジオに招いて女性キャスターがインタビューを開始したのだが……

まあとりあえずこのインタビューの動画を見ていただきたい。

http://img.dailymail.co.uk/video/cabbie.wmv
※WMPがない人はYouTubeでどうぞ「グッドモーニング」と挨拶を交わしたあと、「あの判決ですが、驚かれましたか?」とのキャスターの問いかけに、一瞬目を白黒させたKewneyさんは「いや、びっくりしました、あの判決ですが……まさか私のところに話が来るなんて思ってなかったんで」と応じた。「いきなり呼ばれて何が何やら。」

しかしキャスターは「すごく驚かれたのですね」とたたみかけ、そして「では今後ですが、どうでしょう、ますますダウンロードが増えるとお考えでしょうか?」「Appleというブランドは?」などと話を進めてしまう。

それまで戸惑っていたKewneyさんは意を決したように答える。「ええ、そうですね、安いし簡単ですし、それに今はネットカフェがどこにでもあります。そうやってユーザーの裾野が広がっていくことで、産業がますます発展していくでしょう。」

食い違わないインタビューってあるわよね的に、「なるほど、今日はありがとうございました」とキャスターが述べて、短いインタビューは終わる。

だがこの「Guy Kewneyさん」は、この日のスタジオに呼ばれたGuy Kewneyさんではなかった。この「Guy Kewneyさん」は、本物のGuy Kewneyさんを(あるいは別の客を)BBCスタジオまで迎えに来ていたキャブの運転手だったという。
■追記:「キャブ運転手」説はガセ。詳細は16日のエントリ参照。

しかし可笑しいのは、本物のGuy Kewneyさんはかなり著名な方で、しかもBBCにたびたび出演している。さらに、本物のGuy Kewneyさんは痩せ型で白人で金髪でヒゲを生やしており、間違えられた「Guy Kewneyさん」はぽっちゃり型で黒人。(アクセントから、フランス語圏の出身であることがわかる。)

どうやったら間違えることができるのかが不思議でしかたがない。

しかしここで話が終わらないのがBBCのBBCらしさ。

後日、BBCはクソまじめな調子の「検証ビデオ」を流した。それをBiased BBCの中の人たちがYouTubeにアップしている。

これ、ほんとにモンティ・パイソンみたい。好きな方、どうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=pdyYe7sDlhA

何でもこの「Guy Kewneyさん」の本当の身元、全力で調査したにもかかわらずわからないとのことである。(ただし本人は放送後ロビーで「あなたはGuy Kewneyですか」と訊かれて「はい」と言ったとのことだが。)

ところで、「Guy Kewneyさん」がインタビューに答えていたあいだ、本物のGuy Kewneyさんはどうしていたかというと、BBCのロビーで待たされていたとのこと。で、テレビモニタの画面に、自分の名前と知らない人が映っているのを見て驚愕。

なお、まったく知りもしない分野について聞かれて立派にインタビューの形を成立させた「Guy Kewneyさん」は、YouTubeのコメント欄とかで、Legendの称号をもらっている。


新聞記事はガーディアンとかタイムズとかいろいろ。今ならGoogle News UKでGuy Kewneyで検索すればざくざく出てきます。でもBBCのサイトで検索しても、過去において本物が語った記事しかヒットしませんが。(大笑)

あ、Biased BBCは「BBCは政権に都合の悪いことは報道しない。いかがなものか」というのが基本のブログです。
posted by nofrills at 23:46| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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