2005年08月21日

mateで大騒動@オーストラリア

オーストラリアといえばG'day, mate(「ぐっだい・まい」と発音)ですが,そのmateがoffensive認定されそうらしい。うそでしょ。(笑)
Australian ban on mate wins few friends
http://www.guardian.co.uk/australia/story/0,12070,1552972,00.html

記事を読むと,要するに,「私はあなたに敵意は持ってません」ということを示す場合に用いられる語のmateが,時と場合によっては相手の気分を害する(offend)ということで,議会とかの場では使わないようにしましょう的動きがあるらしい。「オーストラリアにはロンドンの下町の労働者階級すなわちコックニーさんたちがたくさん入植したために,コックニーっぽい英語がオージー英語になってる」というのは,私が確か高校1年のときの教科書に載っていたが(例のgo to hospital todayでアメリカ人びっくり,ってのも教科書に載ってた),mateはロンドンでも頻繁に用いられ,Helloの代わりに"Alright, mate?"(「おうわい,まいっ」と発音)が用いられることはよくある。ゲイリー・オールドマンの陰々滅々映画『ニル・バイ・マウス』とか参照。

で,そのmateの何がいけないんだろう?

In an edict from a senior civil servant, security staff at Australia's national parliament in Canberra were told not to use the greeting "G'day mate" when admitting visitors and politicians in case they caused offence.
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News of the ban sparked national outrage and ridicule, not least from the prime minister John Howard, who uses the term often, especially when addressing George Bush.
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With the media also in uproar - the front page of yesterday's Sydney's Daily Telegraph newspaper declared: "Mate: It's an Insult" - Mr Howard said the ban should be revoked immediately.
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"It's all about context, I think we should be both courteous and gregarious," said the prime minister, who in 1999 wanted to include a reference to mateship in the preamble to Australia's constitution. "We have a treasured informality in this country and that's something we should hold on to."
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The issue, however, has been a national talking point. The opposition Labor party said the ban reflected the "elitist culture fostered under Howard's nine-year-old conservative government."


この後記事には,オーストラリアの野党の言い分が書かれているわけだが,一言言わせてくれ――mateひとつでどうしてここまででかい話にならなきゃいかんのだ。

ハワードは明らかに自分のイメージアップのためにこれを利用しているのだろうが(ほら,「一般人の気持ちがわかる,アンチ官僚の政治家」というイメージね),そしてそれゆえにこんなことがニュース記事になるのだろうが……ああばかばかしい。

mateはinsultじゃないです。あれを聞いて気分を害するのは,1)「友だちでもないのに友だち扱いするな」と思う米国英語の人 2)「あらやだ,あたくしども上級階級の人間はそんな口のききかた,いたしませんのでしてよ」的英国おハイソ英語の人 のいずれかでしょう。(うわ〜,ウソくさい。)

ガーディアンのNewsBlogより:
http://blogs.guardian.co.uk/news/archives/2005/08/19/language_matters.html
※全体として爆笑調です。
A couple of years ago Bristol council tried to outlaw "love" and "dear", and Lancashire paramedics were asked not use "love", "duck" or even "mate".


あーそういえばあった,"love / dear"禁止令とか"duck"って言っちゃダメです宣言とか。

"duck"は北部イングランドでは,相手に親しみを込めて呼びかけるときに使われる表現。(これを知らないと「私はアヒルではない!」と思うかもしれないけれど。)

まあ,duckは私もなじみがないのだけれど,"love"とか"dear"とか,いいじゃんね,かわいくって。

私,ロンドンを歩いてて,おばちゃんとかおばあちゃんとかに"Sorry, love"とか"Alright, dear?"言われると,「くーーーっ,カワイイっ!」とメロメロになってたものですが。(おばちゃんやおばあちゃんがこれを言うとほんととんでもなくカワイイ。)
posted by nofrills at 01:41| 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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