2005年08月20日

ロンドン警察はブラッディ・サンデーの夢を見るか。

数日前のニュースで,数日前にあまりに忙しくて書けなかったんですが……。

ストックウェルで射殺されたブラジル人の彼,ふかふかコートを着てたわけですらないんだって?

http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/4158832.stm
Some of the leaked documents and accompanying CCTV footage suggest Mr Menezes was wearing a blue denim jacket.
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CCTV footage is said to show the man walking at normal pace into the station, picking up a copy of a free newspaper and apparently passing through the barriers before descending the escalator to the platform and running to a train.
He boarded a Tube train, paused, looking left and right, and sat in a seat facing the platform.
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The eyewitness has subsequently told a newspaper that the man he saw vaulting the barrier must have been a police officer.


8発も撃ち込まれた彼は,ホームに向いた席に座ってた?

barrierを乗り越えてきたのは,ブラジル人の彼じゃなくて,警官?


何だよこれ。<英テロ>誤射男性、デニムの上下姿 警視庁説明は虚偽か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050817-00000019-mai-int
 【ロンドン山科武司】先月22日、ロンドン同時爆破テロ事件捜査中の警察官に誤って射殺されたブラジル人電気技師、ジェアンシャルレス・ジメネゼスさん(27)は事件当時、薄手のデニムの上下姿で爆弾を隠し持っているようには到底見えなかったと16日、英民放ITVが報じた。事件直後ロンドン警視庁はジメネゼスさんの「服装と不審な行動」に基づいて誤って射殺したと釈明したが、説明すらまったくの虚偽だった可能性が出てきた。……


ロンドン警視庁、ブラジル人誤射事件で独立調査委の介入妨害
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050819-00000176-reu-int
 [ロンドン 18日 ロイター] 7月21日のロンドン同時爆破事件でブラジル人男性が翌日に犯人と間違われて警察に射殺された事件で、独立調査委員会(IPCC)は18日、当初ロンドン警視庁が独立調査委の介入を阻止しようとしたことを明らかにした。
 IPCCのワダム副委員長は強い調子の声明を発表し、「ロンドン警視庁は、当初われわれの介入を妨害していたが、われわれはそれを克服した。この議論で捜査引き継ぎが遅れたが、われわれはそれを取り戻すため懸命に努力した」と述べた。
 ……


おいおい,まさか2005年の今になって,Bloody Sundayを踏襲したんじゃあるまいな。>英国の警察。

BBCのOn This Day: 30 January 1972: Bloody Sundayから見られる当日の本物の映像(11分ほど)(メディアがデモの取材に入っていて,偶然に撮影されていたものだったと思う)を改めて見た。9分過ぎから,メディアの記者のインタビューに英軍司令官が応じているところがある。「発砲を受けるまでは軍は発砲しない(they don't open up until they are fired upon)」と司令官は言っているが,これは虚偽。デモ隊からの発砲などなく,英軍はデモ隊に発砲した。

また司令官は「現状私が聞いているところでは(my information at the moment, it is...)」というような表現を連発しているが,これはストックウェルでの射殺事件後のブレア警視総監ら警察幹部が連発していたフレーズと非常によく似ている。

司令官は「3発発砲があったので応戦したと聞いている」というようなことを言っている(と思う)が,これはもちろん虚偽。そして司令官は,デモ参加者の一部のことをhooligan(フーリガン)と呼び,「彼らが撃ってきたから応戦した」と言い募る。そして「アシッドボムにやられた部隊員がいる」ということを,記者に長々と説明する。記者は強い口調で「トラブルを起こす人間がいたとしても,いったいどうして部隊がボグサイドにはいっていく必要があったのか」と問う。ここでもまた司令官は「フーリガン・エレメントが」とか「レンガや石を投げてきた」と正当化し,「秩序を保つために(部隊はボグサイドに入った)」と言う。

参考書籍→Eyewitness Bloody Sunday(日曜日に教会に行くためにこざっぱりした服装をしてた学生とかが頭を狙撃され,救護関係者にも銃弾が飛んでくるあの日のデリーを経験した,圧倒的な証言の数。)
*この書籍に基づいて製作された映画のDVDもあります

あーもう,そっくりそっくり。

何かほんとやってらんねー。

ガーディアンには20日付けでPolice rethink shoot to kill policy なんて記事が出ているけれども(この件についてずっと書いているVikram Doddさんの記事),考え直すなんてことは当たり前以前だ

おうおう,そこのおじょーさん,「英国はゆとりある大人の国」なんていう御伽噺を信じちゃいけねーぜ。

しかもIPCCからリークされたことがどうのこうのって話にもちょっとなりかけてるっぽいし(<何かそういう筆致なんだよね,この記事)……そこじゃないだろう

腐ってる。

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■追記:
偶然見つけたウェブログが,射殺されたブラジル人の彼と知り合いの人のものだった。
http://finn.blogsome.com/2005/07/24/jean-charles-de-menezes-27/

今明らかになった事実をふまえて,この人の7月24日の記述を読むと,本当に,本当にやりきれない。
posted by nofrills at 19:28| todays_news_from_uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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