2005年12月21日

Stormontgateは終わったか?

年末のこの忙しい時期に限って、北アイルランドは本当にいろいろある。読んだ情報をまとめているヒマもなく次のニュースです、ってな具合で、ああもう。

Stormontgateについて最初に私がここに書いたのは12月15日で、そのときはシン・フェインのスパイだと訴えられていた人は、スパイ活動はしていなかったのに、スパイだということにされていたんだと思っていた。

が、19日に、その人がシン・フェイン内でMI5のスパイとして活動していたということを知り、しかもあのボビー・サンズと肩組んでる写真を見せられて、これはグレアム・グリーンやジョン・ル・カレでないとしても、フレデリック・フォーサイス(<『イコン』の上巻)みたいなほんとの話だと思った。

そして今日、例のOTR法案についてベル・テレがどう書いてるか確認しようと思ったら、こんな記事が出てるし。。。

Orde: there was a spy ring
Seized discs had details of Blair and Bush chat
By Noel McAdam
20 December 2005
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=673534
PSNI Chief Constable Sir Hugh Orde today said he had no doubt a spying operation had been in place in Stormont.
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And he confirmed that computer discs seized in the police operation which led to the fall of the power-sharing Executive contained details of conversations between Tony Blair with the US President George Bush and Taoiseach Bertie Ahern, and other sensitive information.


北アイルランド警察のトップのサー・ヒュー・オードが、Stormontgateが不起訴となってから初めてStormontgateについて話をしたが、その内容が:
・ストーモント(北アイルランド議会)でスパイ活動が行なわれていたことは間違いない ←これはまあ別に驚くことではないのだが
・2002年10月のSF事務所の家宅捜索で押収されたディスクには、ブレアとブッシュとアハーン(すなわち英米アイルランドの首脳)の会話の詳細が記録されていた

つまり、シン・フェインは首脳会談の中身の詳細を知っていたということで、スパイ・リングはあったと断言。

じゃあそこまで物的証拠があがっているのに、どうしてdroppedになったのかという疑問が出てくるわけです。

さらにサー・ヒューは:
Sir Hugh also backed the decision against holding an inquiry into the affair.

この件についてのインクワイアリーを行なわないことが妥当だと考えている? なぜ? わからん。さっぱりわからん。

というか、容疑がかかっていたデニス・ドナルドソンが実はMI5のスパイだったことが判明して、「そんなこと、インクワイアリーできるわけないじゃん」ってこと以外に、そういう結論にたどり着く合理的な筋道は、ないよね。

「SF/IRAのスパイがいた」んなら、真相を明らかにしなければならないでしょう。それを「パブリック・インタレストに反する」といって明らかにしないというんだから、ああ、実は「SFのスパイ」と言われてた人は「MI5のスパイ」だったわけだしね、としか考えられない。

前の北アイルランド担当大臣のポール・マーフィーも、スパイ・リングは間違いなく存在したと断言しているし、これらがポリティカル・スタントであるとしても、その目的がよくわかりません。

それから、別記事ですが、UUPのLord Laird(peer)が IRA 'sleepers in top positions'と述べた、なんてことが、BBCでわりと長い記事になっている。これも意味がよくわかりません。ニュースバリューあるのか、これ?という点で。内容もそうだし、上院議員の議会での発言に過ぎないものなのに。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/4546628.stm

ただ、the second reading of the Terrorism (Northern Ireland) Bill which extends to 31 July 2007ということだけ、メモ。(この法案は。。。確かTerrorism Act 2000の改正だったと思うけど。。。と思ったら、the Terrorism (Northern Ireland) Bill which extends to 31 July 2007, part seven of the Terrorism Act 2000, with an option to extend the provisions for only a year after that.と書いてあった。見落とした(^^;)

……OTR法案をSFが拒否したことについては、ベルテレにはまだ記事が出てません。

OTR法案の件については、スラオさんのミックは「北アイルランドの冷戦」と書いていたけど、いやもうほんと、まさにそんな感じ……『寒い国から来たスパイ』(ジョン・ル・カレ)でも読みたくなる気分。
posted by nofrills at 15:27| todays_news_from_uk/northern_ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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