2004年07月19日

「フランスのユダヤ人はなるべく早くイスラエルへ移住せよ」(アリエル・シャロン)

Mr Sharon said his advice to French Jews was that moving to Israel was "a must and they have to move immediately".
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from http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/
3904943.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/3904943.stmによると,フランスでは今年に入り急激に反ユダヤ的行為が増えているという。シナゴーグへの襲撃,ユダヤ人墓地の墓の破壊――昨年1年間で593件起きていたこれらの反ユダヤ的行為は,今年は6月末まででもう510件起きているという。

シャロン首相が「すぐにイスラエルに移住を」と述べた背景も真意もわからないので,「移住」発言にはぽかーんとするよりないのだけれど,「そんなに嫌なら国に帰れ」というのは往々にして○○人を嫌う側が捨て台詞のように口にするものだと私は思ってきた(英国でも例えばパキスタン系移民に対して「国へ帰れ」という見方が一部にあったことは,以前書籍などで読んでいる)。この記事の続報によると,表現の直截さは別として,シャロンが「フランスのジューイッシュはイスラエルへ来なさい」という考えを示したことは,これまでにもあったという。

なぜそういったことが起きているのかを考えず,「イスラエルに来なさい」でことが解決すると本気で考えてるわけでは,まさかあるまい。

とりあえず,基本文献から引用。(引用箇所が的外れかもしれませんが。)

ユダヤ人とは,他の人々が,ユダヤ人と考えている人間である。これが,単純な真理であり,ここから出発すべきなのである。この意味では,民主主義者が,反ユダヤ主義者よりも正しい。反ユダヤ主義者が,ユダヤ人を作るのである。
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――ジャン=ポール・サルトル,『ユダヤ人』,岩波書店(安堂信也訳)
(原著は1954年,和訳は1956年初版)
posted by nofrills at 21:49| quote | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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