2003年12月05日

make tea, not war

今年3月,全英に広がったanti-warの直接行動を報じる記事の中に,MAKE TEA, NOT WARと書かれたプラカードがあった。

maketea_notwar.jpg
※写真はhttp://www.stopwar.org.uk/よりMAKE TEA, NOT WARというのは,ヴェトナム反戦運動のときのMAKE PEACE, NOT WARというスローガンのパロディというかもじりで, TEA PEACEは母音しか合ってないから韻は踏んでないと思うけど,あえて TEAというのは例の「ブリティッシュ・ユーモア(自嘲風味)」だろう。

私はこういう感覚がとても好きだ。こういう英国がかなり好きだ。

英国が「戦争」をおっぱじめるのを直接体験したのは1982年のフォークランド紛争が最初。(その頃の私は新聞はテレビ欄とマンガだけは欠かさずに読むという程度のガキでしかなくて,テレビで英国首相マーガレット・サッチャーの顔を見て,「イギリスって女の人が首相なんだ,すごいなー」とか寝ぼけたことを思ってた。)80年代末から90年代前半はちょっと貯金ができたら渡英していて,小さな爆弾テロは日常という状況を知ったが,その背景まではイングランドではわからなかった。91年,湾岸戦争で英国(保守党メイジャー政権)もイラクを空爆。94年に停戦宣言したIRAは96年のロンドン爆弾テロで停戦を破棄。97年,ブレア政権誕生。IRAはまた停戦を宣言したが,99年,ブレアとクリントンがNATOを率いてコソヴォを空爆。01年,ブッシュとブレアはアフガニスタンを空爆。「テロリスト」の親分ひとり捕えるために劣化ウラン弾だのクラスター爆弾だのを撒き散らすさまは,『モンティ・パイソン』の「モスキート・ハンター」を地で行っていた。03年,ブッシュとブレアは国連にNOと言われてもイラクに軍事侵攻を強行。

蚊を1匹仕留めるのに猟銃をぶっ放すのは,コメディだからこそ許される話であり,コメディだからこそ「英国らしくてブラックでおもしろい」。

だが,それを人間相手にやるのもまた「英国らしさ」,「英国らしくて冷血で傲慢だ」。その傲慢さのためには,言語もまた,abuseされて武力の道具となる。

2001年2月からtoday's news from UKというのを続けているので,BBCを始め,いろいろな記事を読んできた。それを,日々のニュースのメモという形ではなく,より大きなスパンで出力してみようと思う。そこで語られる英語について,そして時には日本語についても。

うまく行くかどうかはわからない。

なお,私はanti-warではありますが,パシフィスト(平和主義者)ではないです。パシフィストになるためには知識が足らず,現実的に何をどう把握すべきかもあまりよくわかっていません。そして,今後知識を増やした時にパシフィストになっているかどうかもわかりません。しかし,政治的な嘘には反対します。
posted by nofrills at 11:10| i_dont_think_i_am_a_pacifist/words_at_war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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