2005年03月20日

oh, no, not again!

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いやもうここまで煽られているわけだからnothing new,意外性も何もないのだけれども,もう勘弁してください。

ガーディアン日曜のオブザーヴァーの独占報道らしい。Irish terror groups 'to hit London'
http://observer.guardian.co.uk/uk_news/story/
0,6903,1441975,00.html


概略――

ブリテン島でアイリッシュ・リパブリカンの爆弾キャンペーンの危険性が極めて高まっている――警察がこのような警告を発していることが,当オブザーヴァー紙の取材でわかった。

金曜(18日),ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の対テロ・セクションが1通のメールを出した。ロンドン全域のビジネスに対する新たな脅威についてのメールであった。そのメールは,RIRAといった集団の活動が活発化しているとのMI5の情報を受けたものであった。

本紙が入手したそのメールの文面には,「報告はアイリッシュ・リパブリカンのテロリストがUK本土(=ブリテン島)に対する攻撃を計画しているということを示している」とある。

メールは続いて,北アイルランドの反体制グループが用いている方法――最近のリパブリカン・キャンペーンで用いられている「発火装置や改良された爆発装置」,「郵便爆弾」「銃撃による攻撃」――がブリテン島に移動されるかもしれないと説明している。

また警察は,「各種業務の中断・停止の効果を増幅するために」虚偽の予告電話が入っているとしている。【注:「どこそこに爆弾を仕掛けた」という予告電話が入ると,安全が確認されるまで警察が一帯を封鎖し,公共交通機関も何もかもすべてストップする。】

脅威のレベルは「substantial(相当に重大)」といわれているが,これはアルカーイダからの脅威についての「severe general」の1つ下である。

本紙が見たメールは,ロンドン警察の対テロ・セクション捜査官であるMartin Gurneyが,300の主要企業と協力してロンドンのプロモーションを行なっているLondon Firstというキャンペーン・グループに宛てて出したもので,金曜日の午後5時半少し過ぎに,同グループ職員のDenica Lundbergが受信した。

警察および諜報当局は,武装解除をめぐる交渉が決裂したことを受けて武装闘争を再開するという強いシグナルのあった後の2月初旬,PIRAからの脅威が増大していると警告していた。

ホワイトホール(官庁街)のひとりの情報筋は,反体制派グループとIRAそのものとをあまりにはっきりと区別することについて警告していた。「治安当局にとっては『暫定派(provos)』や『反体制派(dissidents)』の話をするのは便利である場合も多いが,相互の境界をぼやかしているグレーゾーンは非常に多い。」

アイルランド警察は,IRAと反体制派メンバーとの間の「相互浸透」に懸念を抱いてきた。両者は協力関係にある。先月,アイルランド共和国では2つの事件があったが,その際,反体制派と考えられる人物がPIRAのメンバーであることがわかった。反体制派がカバーとして利用されていることもありうると指摘する関係者もいる。

警察の対テロ当局者は,警察の対テロ部門はアルカーイダへの対応に備えており,リスクが高まっても対応は十分にできるとしている。

2月初旬,IRAは英国政府・アイルランド政府ぬ向けて,「現在の状況の深刻さを過小評価しないように」との声明を出している。この声明は,IRAが武装解除から離脱して24時間で出された。

1998年8月のOmagh bombを行なったRIRAは,大方解体されていると考えられている。今回の脅威が新たに分派した組織の再編されたものによるものか,またはたとえばCIRAのような別の集団によるものか,あるいはまったく新たな分派組織によるものかはわかっていない。

反体制グループは,South Armagh, Cork and Dublinの主流IRAと重なっている部分もいくらかあるが,秩序だっておらず,相互に浸透していると考えられている。


昨晩,アイルランド警察の上級捜査官が,IRA組織全体がブリテンへの攻撃を認めることを決定したのかどうかは不明だが,主流リパブリカニズムの内部に,短期で激しい攻撃を支持する勢力があると述べた。

ロンドン警察のスポークスウーマンは,脅威のレベルが金曜日に引き上げられたことを認めた。彼女によれば,警告(のメール)はロンドンのシティ(地区)の企業にテロ警戒を怠らないようにと告知するシステムの一環として送られたという。

【↓重要↓】
脅威のレベルの引き上げは,ノーザンバンクからの現金強奪やロバート・マッカートニーの殺害にIRAが関わっているとされていることで既に圧力を受けている和平プロセスの崩壊のおそれを増大させるであろう。

昨年12月にすべての政党による交渉が崩壊したが,それに先立って,まだPIRA内部に留まっていたリパブリカンのグループが本紙に接触してきた。彼らは,ベルファストの政府にイアン・ペイズリーのDUPとともにシン・フェインを加わらせるための条件として武装解除に動くことには完全に反対であるとの声明を本紙に渡した。

ダブリンの捜査上層部は,ノーザンバンクの現金強奪はIRA指導部が認めたものだったと考えている。というのは,それは,ブリテンでの新たな爆弾キャンペーンに代わるものと見られていたからだ。強奪は英国に対する「無血の戦果」と説明されている。

【注:この部分,原文が受動態ばかりでいまひとつはっきりしません。Senior detectives in Dublin believe that the Northern Bank robbery was sanctioned by IRA leadership because it was seen as an alternative to a renewed bombing campaign in Britain. The heist has been described as a 'bloodless spectacular' against the British state.】

同じく金曜日,ポール・マーフィー北アイルランド担当大臣は,IRAの犯罪の問題が対処されるまでは政治的進展の「望みはゼロ」であると語った。大臣は聖パトリックの日のお祝いでワシントンを訪問していたが,シン・フェインがIRAの無法に対処しなければならないと述べた。

また大臣は,政治プロセスについては,犯罪行為についてIRAからの説明があるまでは,一切の交渉も話し合いもできない,としている。

――概略ここまで。細かい訳語はかなり適当。多分誤訳もあります。あと,dissidentsは機械的に「反体制派」としているのですが,私自身それが何を意味するのか,はっきりとはわかっていません。

重要なのは,「テロ警戒レベル引き上げ」の判断が出されたこと自体ではなく,これが政治的にどういう意味を持つかだろうと思います。

それと,英国政府(だけではなく米国も)は銀行強盗とか殺人事件とかを切り札的に使って「シン・フェインはIRAを何とかしなさい」ということを言っているわけですが,果たしてそれは可能なのか,という問題が……今のシン・フェインが今のIRAにどのくらいの影響力を持っているのか。

元々混沌としていたものが,ますます混沌としてきたような。。。
posted by nofrills at 21:40| todays_news_from_uk/northern_ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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