2006年04月06日

頭にくるthe Independentの根拠のない断定。

英国の全国紙で「クオリティ・ペーパー」と呼ばれる新聞のなかに、the Independentってのがある。創刊は1980年代だったか、とにかく新しい新聞で、労働党とthe Guardianとか保守党とthe Daily Telegraphとかいう関係が明確な英国の新聞界の中で、文字通り「ヒモついてません」的なスタンスで売ってきた新聞だ。(だけど2005年の総選挙のときは新聞あげてLibDemについたのだが。)

さっき、デニス・ドナルドソン殺害(1つ前の記事参照)についてのこの新聞の記事を読んだのだが、エイプリルフールでもないのに何を冗談かましてやがるって感じ。

何にもわかってないような段階で「ドナルドソン殺害はIRAの仕業なのではないか。そういうのは何も珍しいことじゃないだろう」と言うことが、「冗談」と呼べるのであれば、だが。

下に引用するのは、17段落もある記事の4段落目。ここまで読んでその先は読んでない。紙で読んでたら破いてるね、ほぼ間違いなく。

The Execution: How an IRA man turned British spy met his brutal end
By David McKittrick, Ireland Correspondent
Published: 05 April 2006
http://news.independent.co.uk/uk/ulster/article355812.ece
There is no mystery about why he was killed, since the IRA makes no secret of its hatred and contempt for informers and agents in its ranks. Republican organisations have killed many over the centuries, including scores in recent decades. But the question is exactly who killed him and whether his assassination was sanctioned by the IRA leadership. The answer will determine the immediate political future of Northern Ireland.
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2006年04月05日

Sinn Feinに潜入していた元スパイが射殺された。

まずは昨年12月に書いたエントリから引用:
こんなに展開になるとは予想もしてなかった。先日不起訴となった「ストーモントゲイト」事件の容疑者、実はシン・フェイン/IRAから送り込まれたスパイであるどころか、そのまったく反対、シン・フェインの内部、それも上層部で、1980年代からMI5のスパイとして活動していた。。。


2006年4月、この「元スパイ」が射殺体で発見された。

Sinn Fein British agent shot dead
Tuesday, 4 April 2006, 19:22 GMT 20:22 UK
http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/4877516.stm

googlenews_donaldson.png続きを読む
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2006年03月18日

ひでー。ジェリー・アダムズは米国でまだ「テロリスト」扱いか。

悪趣味で、なおかつちょっと早いエイプリル・フールのネタかと思ったんですが、恒例の聖パトリックス・デイ訪米中のジェリ・アダムズご一行が、空港で足止めを食って、予定されていたスピーチに間に合わなかったそうです。

Delay scuppers Adams' US speech
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/4819424.stm

Brian Higgins議員の招きでワシントンからバッファローのアイリッシュ・センターに向かっていたGAご一行、空港でセキュリティ・チェックを受けていたため、時間に間に合わず。。。

Higgins議員が聴衆に説明したところによれば、「ジェリー・アダムズ氏とその同行者の名前がワシントンの空港の『テラー・ウォッチ・リスト』に載っていたため、空港のチェックで長くかかってしまい、間に合いませんでした」とのこと。Homeland Security ではコメントなし。続きを読む
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2006年03月07日

北アイルランド、テロ組織壊滅作戦進行中か。

2月12日、ガーディアン/オブザーヴァーに、「UVF活動停止」の記事が出た。UVFはエドワード・カーソンの時代のNI分離派過激派武装組織の名前を頂戴した武装組織(法的に「テロ組織」認定済)である。(UVF = Ulster Volunteer Force)

UVF says the war is over at last
http://www.guardian.co.uk/Northern_Ireland/Story/0,,1708098,00.html

昨年「武装闘争終結」を宣言し、武器を使えない状態にしたが組織解散はしていないPIRAと異なり、UVFは武器は放棄しないが、組織を解散すると宣言した。

その1週間後、同じくガーディアン/オブザーヴァーに、元UDA幹部であるジョニー・アデールのインタビューが掲載された。(UDA = Ulster Defence Association)

Trust IRA, Mad Dog Adair tells loyalists
http://www.guardian.co.uk/Observer/politics/story/0,,1713136,00.html

ジョニー・アデールはUDA内部の権力抗争で失脚し、UDAから狙われるようになり、スコットランドに「亡命」している。その亡命先で「元親分」が「IRAを信頼すべきだ」と発言したことの意味は、私には実はよくわからなかったし、今もわからない。

UDAは11月に活動停止に向けた動きがあったことはあったが、それきり展開がなくなっていた。

が、ここ数日、UDA周りが騒がしい。

3月2日(木)、ベルファスト北部のロイヤリスト地域のパブに警察(PSNI)が踏み込み、17名を身柄拘束した。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/4769084.stm

3日(金)、警察はこの家宅捜索について「ロイヤリストの武装組織UFFによる示威的行動(<「暴動」の婉曲表現)」をターゲットにしたものだと説明した。(UFF = Ulster Freedom Fighters; UDAと実質同じ。)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/4771668.stm続きを読む
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2006年02月01日

「対話」の試み

おととい、1月30日はデリー(ロンドンデリー)でのBloody Sunday事件からぴったり34年目だった。

デリーでは事件で殺された人たち(当日13人と後日1人)を追悼する行進が行なわれた。
http://dailyireland.televisual.co.uk/home.tvt?_scope=DailyIreland/Content/News&id...

毎年この日、デリーでは、Bloody Sunday Memorial Lectureも行なわれる。

今年のそのレクチャー、ちょっと意外な人が行なった――ブラッディ・サンデーで斃れた人たちのような「英軍やロイヤリスト武装組織に殺された人」の関係者ではなく、「リパブリカンの(IRAの)爆弾で殺された人」の夫だった。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/4653274.stm続きを読む
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2006年01月31日

北アイルランド、刑務所跡地とConflict Transformation

メイズ/ロング・ケッシュ刑務所跡地の再開発計画の図面をBBCが入手したという記事が、BBCのサイトに出ている(30日付)。
First peek at Maze masterplan
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/4663512.stm

メイズ/ロング・ケッシュについては昨年9月にちょっと書いたのでそっちを見ていただければと思うが、「北アイルランド紛争」のシンボルのひとつだ。

この刑務所は2000年9月に閉鎖され、現在の建物を取り壊して再開発する計画になっている。

一般には公開されていないその図面を、今回BBCが入手したということのようだ。


再開発事業の公式サイトから、事業の概要:
http://www.newfuturemazelongkesh.com/
The Panel believes that the regeneration of the 360 acre site will bring significant and long term social and economic benefits to the whole community through the following key components.
_
* A sports zone, including a multi-purpose sports stadium;
* An International Centre For Conflict Transformation;
* A rural excellence and equestrian zone;
* An office, hotel and leisure village;
* Light industrial development in the short to medium term;
* A small community zone to provide local facilities;
* Iconic artwork throughout the site;
* A regional centre or foundation for the Arts; and
* A comprehensive transport strategy for the site including motorway access and integrated public transport links


一見すると、まるで豪華会席弁当、「自然豊かなロケーションに作られる運動公園。交通も整備して産業も誘致します」的に見えるが、1つだけ、“浮いて”いるのがある。An International Centre For Conflict Transformation(紛争転換のための国際センター)だ。“浮いて”というのもしっくりこない。「北アイルランドだからなあ」と思えば、という取り合わせだ。続きを読む
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2006年01月16日

ジョージ・ベストにファンが捧げたサッカーシャツは南アフリカへ。

10日の記事ですが・・・

ジョージ・ベストの葬儀のときにベルファストの自宅にファンが持ってきたサッカーシャツが,お姉さん(or妹さん)夫妻によって,南アフリカの子供たちに贈られたそうです。

シャツが届けられたのは,南アのKwaZulu Natalという州にある貧しい地域。子供たちがプレイしているピッチは坂になってる場所にあり,しかもアリ塚ででこぼこになっているが,少なくともアリ塚は人力で取り除けるし,これをきっかけとして12ヶ月もしたら立派なピッチになって,熱心なチームがここから誕生するかも,とジョージ・ベストの義兄(あるいは義弟)は語っています。

Best shirts find South African home
http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/4597084.stm

お姉さんの言葉:
"Football, anywhere in the world, if it gives any child a chance to come through and shine, George would have loved it - he just adored the game," she said.
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2006年01月07日

訃報:Lord Merlyn-Rees, former Northern Ireland secretary〜1970年代前半の北アイルランド

1974年3月から1976年9月まで英国の労働党政権(首相はハロルド・ウィルソン)で北アイルランド大臣をつとめたマーリン=リース卿(上院議員)がロンドンの病院で死去。最近何度が倒れ、昏睡状態にあった。享年85。

死去を報じる記事:
http://politics.guardian.co.uk/labour/story/0,9061,1679857,00.html
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/4584118.stm
http://www.labour.org.uk/index.php?id=news2005
&ux_news[id]=merlynrees&cHash=52d1fab9c8


BBCのオビチュアリー:
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/3664283.stm

1974年5月、ユニオニストのストライキ後に北アイルランド自治を停止し、ウエストミンスターの直接統治としたのが当時北アイルランド大臣だったマーリン=リース卿である。

また、同年7月にインターンメント(「テロ容疑者」、もっとダイレクトに言えば「IRAメンバーと疑われる人物」を、裁判なしで長期間拘留するというポリシー。1971年8月開始)を終わらせたのも、マーリン=リース卿である。

彼が労働党政権の北アイルランド大臣に就任した1974年の北アイルランドといえば、一言で言えば、むちゃくちゃな時期だった。続きを読む
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2006年01月05日

とりあえずメモ

記事3本:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/4566310.stm
http://www.sundaylife.co.uk/news/story.jsp?story=674411
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/features/story.jsp?story=674750

あとで何とかする予定につき、メモ。→何ともできそうにないかもしれない。次の記事(70年代の北アイルランド大臣の訃報)が関連記事ではあるんですが。ああでもこれは書いておきたいなぁ。。。
posted by nofrills at 12:22| todays_news_from_uk/northern_ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月21日

Stormontgateは終わったか?

年末のこの忙しい時期に限って、北アイルランドは本当にいろいろある。読んだ情報をまとめているヒマもなく次のニュースです、ってな具合で、ああもう。

Stormontgateについて最初に私がここに書いたのは12月15日で、そのときはシン・フェインのスパイだと訴えられていた人は、スパイ活動はしていなかったのに、スパイだということにされていたんだと思っていた。

が、19日に、その人がシン・フェイン内でMI5のスパイとして活動していたということを知り、しかもあのボビー・サンズと肩組んでる写真を見せられて、これはグレアム・グリーンやジョン・ル・カレでないとしても、フレデリック・フォーサイス(<『イコン』の上巻)みたいなほんとの話だと思った。

そして今日、例のOTR法案についてベル・テレがどう書いてるか確認しようと思ったら、こんな記事が出てるし。。。

Orde: there was a spy ring
Seized discs had details of Blair and Bush chat
By Noel McAdam
20 December 2005
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=673534続きを読む
posted by nofrills at 15:27| todays_news_from_uk/northern_ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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